歯周病にかかった方は、以前よりも歯茎が赤く腫れたり、食事やブラッシングなどの軽い刺激で歯茎から出血したりします。
また重度の歯周病では膿が生じることもあり、こちらは強烈な悪臭を放つ以外にも、あまり知られていない特徴があります。
今回はこちらの内容について解説します。
歯周ポケットの奥深くから発生する
この膿は、目に見える歯の表面や歯茎の外側から出ているのではなく、歯と歯茎の隙間である歯周ポケットの暗く深い底から発生しています。
歯周病が軽度のうちはポケットが浅いため膿は目立ちませんが、中等度~重度にまで進行すると凶悪な歯周病菌がその奥底で爆発的に繁殖し、大量の膿を作り出します。
どれほど頑張って自宅でセルフケアの歯ブラシを当てても、その毛先は数ミリの深さまでしか届かないため、この領域で生成される膿の根本にアプローチすることは不可能です。
市販のケアでは絶対に届かない安全地帯で、細菌が膿を生み出し続けているのです。
歯茎を押すと慢性的ににじみ出る
指の腹や舌の先、あるいは歯ブラシの背などで、赤く腫れている歯茎を優しく圧迫すると、ジワッと湧き出るように白い膿が漏れてくるのが確認できます。
これは、かつて歯槽膿漏と呼ばれていた言葉の由来そのものの典型的な症状です。
強い痛みを伴わない場合であっても、腫れた場所を押すたびに毎回欠かさず膿が出てくるということは、慢性的な炎症状態であることを証明しています。
痛くないからと油断して放置されがちですが、内部では毛細血管や組織の破綻が日常化していて、口内の組織が静かに、そして確実に崩壊へと向かっている証拠です。
進行するとフィステルをつくる
歯周病が極限まで進行したり、歯の神経の病気と合併したりすると、歯茎にフィステル(瘻孔)と呼ばれる、おできのような白いプツッとした小さな膨らみができることがあります。
これは歯の根の周囲の骨が溶かされ、そこに溜まった大量の膿がパンパンに圧力を高めた結果、外へ排出されるために自ら骨と歯茎を突き破って作った膿の通り道です。
このおできが成熟して破れると、中からドロッとした膿が大量に出てきて一時的に内部の圧力が下がるため、腫れや重だるい違和感は引いていきます。
しかし膿の生産工場である根本の原因が治っていないため、時間が経つと再び同じ場所に膿が溜まり、膨らんでは潰れるという再発を何度も繰り返します。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯周病の膿は、歯と歯茎の隙間である歯周ポケットの暗く深い底から発生している
・赤く腫れている歯茎を優しく圧迫すると、ジワッと湧き出るように白い膿が漏れてくる
・歯周病が極限まで進行したり、歯の神経の病気と合併したりすると、歯茎にフィステル(瘻孔)と呼ばれる白い膨らみができる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!








