セラミック治療を受けることで、キレイな見た目かつ長持ちする歯を手に入れることができます。
さらに、二次虫歯のリスクも軽減されます。
しかし、歯ぎしりがある方はセラミック治療のメリットが半減するため、前もって治療しなければいけません。
今回は、セラミック治療前に歯ぎしりを改善しておくべき理由を解説します。
〇脱離や破損が起こる
前もって歯ぎしりを改善しておかなければ、セラミックの脱離や破損が起こりやすくなります。
こちらは、歯ぎしりによってセラミックの歯に強い力がかかるからです。
土台となる歯とセラミックは接着剤で固定されていますが、そこに強い力がかかると隙間ができ、外れてしまう可能性があります。
またセラミックは美しい見た目で寿命も長いですが、強い衝撃があると割れやすいという特徴を持っています。
そのため、慢性的な歯ぎしりは破損や欠損にもつながります。
〇寿命が短くなる
セラミックは銀歯やレジンなどに比べて長持ちしますが、歯ぎしりがある方は寿命が短くなるおそれがあります。
こちらは、歯ぎしりで上下の歯をこすり合わせることにより、セラミックが摩耗することが原因です。
セラミックは精度の高い補綴物ですが、継続的に天然歯とこすり合わせることになれば、摩耗はなかなか避けられません。
また摩耗によって噛み合わせが悪くなると、噛み合う歯から強い力がかかるようになり、最悪の場合装着してすぐに状態が悪化することもあります。
〇天然歯が消耗する
歯ぎしりによって悪影響を受けるのは、セラミックの歯だけではありません。
それと噛み合う天然歯にも影響を及ぼすため、注意してください。
特にジルコニアなど、セラミック素材の中でも硬度の高い素材を使用する場合、歯ぎしりによって対向歯が大きなダメージを受けます。
もちろん、欠けたり割れたりする可能性もあります。
また天然歯はセラミックなどの補綴物とは違い、欠けたり割れたりすると元の状態に戻すことはできません。
さらに天然歯が消耗すると、将来口内に残る天然歯の数が少なくなることも考えられます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯ぎしりをするとセラミックの歯に強い力がかかり、外れてしまうことがある
・セラミックは衝撃に弱いため、慢性的な歯ぎしりによって割れることがある
・歯ぎしりで上下の歯をこすり合わせることにより、セラミックが摩耗して寿命が短くなる場合がある
・歯ぎしりはセラミックだけでなく、それと噛み合う天然歯にも悪影響を及ぼす
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!