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【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】歯周病で物忘れがひどくなるって本当?

歯周病はさまざまな合併症があることで知られています。
例えば糖尿病は歯周病と相関関係にありますし、心臓病や肺炎なども歯周病が原因で引き起こされることがあります。
また歯周病が原因で、物忘れが激しくなる可能性も危惧されています。
今回はこちらの詳細について解説します。

歯周病で物忘れがひどくなる理由

歯周病と物忘れがあまり結びつかないという方も多いかと思いますが、実際これらは深い関係にあります。

歯周病は、物忘れをはじめとする認知機能の低下につながることが、近年多くの研究で示唆されています。

歯周病は、口内で歯周病菌による慢性的な炎症を引き起こすものですが、この炎症が進行すると炎症物質が血流に乗って全身を巡ります。
これらの物質が脳にまで到達すると、脳の炎症を起こして神経細胞にダメージを与え、認知機能の低下につながります。

また脳に到達したジンジバリス菌という歯周病菌は、アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβを脳内に生成・蓄積させる作用があります。

咀嚼による脳への刺激が減ることも原因

歯周病が物忘れにつながる原因としては、前述したような炎症物質や細菌の働きだけでなく、咀嚼機会の減少も挙げられます。

歯周病が進行した方は、歯茎がブヨブヨになったり、歯が動揺したりします。
このような状態では、噛む力が極端に弱くなり、満足に食事を摂ることができません。

また噛む動作は脳の血流を促進し、神経を活性化させる効果がありますが、咀嚼機会が減るとこちらの刺激も減少します。
その結果脳の働きが低下し、物忘れなど認知機能の低下リスクが高まります。

歯周病による物忘れの特徴

歯周病が引き起こす物忘れの特徴としては、体験したことの一部ではなく、体験したことすべてを忘れるということが挙げられます。

例えば単に加齢が原因の場合、昼食を食べたことは覚えているものの、何を食べたか思い出せないということが多いです。
一方、アルツハイマー型認知症の場合、昼食を摂ったこと自体をすべて忘れてしまいます。

また物忘れをしているという自覚がなく、日常生活に大きな支障をきたすケースも多いです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病を引き起こす炎症物質が脳に到達すると、物忘れがひどくなることがある
・歯周病菌は、アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβを脳内に生成、蓄積させる
・歯周病になると咀嚼の機会が減り、物忘れなど認知機能の低下につながりやすくなる
・歯周病が引き起こす物忘れでは、体験したことのすべてを忘れてしまう

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】歯周病と不整脈の関係とは?

歯周病が歯茎の腫れや出血を伴う疾患であることは、周知の事実です。
しかし全身疾患のリスクがあることについて、詳しく把握している方は残念ながら多くありません。
また歯周病が引き起こす全身疾患の中には、非常に危険な疾患や症状も含まれています。
今回は、歯周病と不整脈の関係について解説します。

不整脈の概要

不整脈は、心臓の拍動のリズムや回数が乱れる状態です。

健康な心臓は一定のリズムで規則正しく拍動しますが、不整脈になると脈が速くなったり遅くなったり、不規則になったりします。

また不整脈が起こることにより、動悸やめまい、息切れや息苦しさなどの症状につながることがあります。
さらに、胸の痛みや不快感を引き起こしたり、重度の場合には意識の混濁や失神などを引き起こしたりするケースもあります。

歯周病が不整脈に影響するメカニズム

歯周病は口内の慢性的な炎症ですが、原因となる細菌や炎症性物質が血流に乗って全身に広がり、心臓を含む全身の炎症を悪化させることがわかっています。

この全身性の炎症は、不整脈につながる心臓の繊維化を促進すると考えられます。
広島大学などの研究では、歯周病菌の一種であるP.g.菌がこちらの繊維化を引き起こすことが明らかにされています。

また心臓の繊維化によって心臓の電気信号が乱れ、心房細動(不整脈)が誘発されると考えられています。

さらに、歯周病菌が血流に侵入すると、血小板の活性化や凝集が誘発され、血栓ができやすくなる可能性があります。
血栓は、不整脈に伴う合併症のリスクを高める要因の一つです。

歯周病治療によって不整脈のリスクも軽減する

歯周病治療を受けた心房細動の患者さんは、治療を受けなかった方と比べると、心房細動の再発率が低くなる可能性が示されています。

また定期的な歯科検診や適切なオーラルケアにより、不整脈のリスクを低減できる可能性があるという研究結果もあります。

ちなみに、ここでいう適切なオーラルケアには、丁寧なブラッシングや歯科クリニックでのスケーリングなどが該当します。
歯石はブラッシングでは除去できないため、歯科クリニックでスケーリングによって取り除かなければいけません。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・不整脈は、心臓の拍動のリズムや回数が乱れる状態
・不整脈の症状がひどい場合、意識の混濁や失神を引き起こす可能性もある
・歯周病菌による炎症が全身に広がると、不整脈が誘発されやすくなる
・歯周病治療を受けることで、不整脈のリスクが低減するという研究結果がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者・予防歯科】お肉に虫歯予防効果はあるのか?

現代の日本の食卓では、かなりの高確率で牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類が並びます。
特に年齢が若い方は、どちらかというと同じタンパク質である魚よりも、お肉を食べるというケースが多いかと思います。
では、お肉には虫歯予防効果があるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。

お肉に虫歯予防効果はある?

お肉を積極的に摂取することで、歯の土台を作ることが可能です。

お肉から摂取できるタンパク質は、歯や歯茎の基礎となる大切な栄養素です。
そのため、カルシウムなどとあわせて摂取することが望ましいです。

また鶏肉には亜鉛が含まれていて、こちらには虫歯菌の増殖を抑える効果や免疫力を高める効果が期待できます。

さらに、お肉のようなよく噛んで食べるものを摂取すれば、唾液の分泌量が増加し、虫歯予防に役立ちます。

お肉が口内環境に与えるデメリット

お肉は繊維質が多いため、歯と歯の間や奥歯の溝などに挟まりやすい傾向にあります。
そのため、しっかりブラッシングをしなければ、かえって虫歯のリスクは高まってしまいます。

特にひき肉は粒が細かいため、歯の隙間に入り込むと除去しにくく、磨き残しの原因になります。

またお肉を摂取する際は、調理法に関しても注意が必要です。
肉料理の味付けに使用されるバーベキューソースや照り焼きソースなどには、虫歯の原因となる糖分が多く含まれています。

さらに、お肉をやわらかくするために使用するレモン汁やワインなどの酸性の強いマリネ液は、歯のエナメル質を溶かして酸蝕症を引き起こすリスクがあります。
酸蝕症を発症した歯については、強度が落ちて虫歯を発症しやすくなります。

虫歯予防のための食事のポイント

虫歯予防を行う際は、お肉だけでなく魚や野菜、果物や乳製品などもバランス良く摂取しなければいけません。
特に野菜や果物は、お肉には含まれないビタミンなどさまざまな栄養素を補ってくれます。

またお肉だけに限らず、飲食物を口にした後は必ずブラッシングを行いましょう。
歯に挟まりやすいものを食べたときは、デンタルフロスや歯間ブラシなどでケアすることも大切です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・お肉には歯の土台を作る効果や、虫歯菌の増殖抑制、唾液の分泌量増加といった効果がある
・お肉は繊維質が多く、特にひき肉は歯と歯の間に挟まりやすい
・肉料理の味付けに使用されるバーベキューソースなどには、糖分が多く含まれている
・虫歯予防を行う場合、お肉以外にも魚や野菜、果物などをバランス良く摂ることが大切

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】歯周病が皮膚に与える影響について

歯周病は歯茎の腫れや出血など、口内にのみ悪影響を及ぼす疾患と思われがちですが、実際は虫歯以上に全身への影響が懸念される疾患です。
また歯周病を発症することにより、口内以外の皮膚にさまざまな症状が出ることもあります。
今回は、歯周病が皮膚に与える影響を中心に解説します。

歯周病が皮膚に悪影響を及ぼす仕組み

歯周病は歯茎の局所的な炎症だけでなく、身体全体の炎症反応を引き起こします。
こちらの炎症性物質が血流に乗って全身に運ばれると、皮膚の炎症を悪化させる可能性があります。

また歯周病の原因となる細菌やその毒素は、炎症を起こした歯茎から血管内に侵入し、皮膚の炎症に寄与することが考えられます。

さらに口内の慢性的な感染が免疫システムに過度な負担をかけ、皮膚症状として現れる自己免疫反応を起こすこともあります。

ちなみに歯周病菌がつくり出すヒートショックプロテインと、体内の細胞がつくり出す同種のタンパク質は似ています。
このことから、免疫システムが身体のタンパク質を誤って攻撃し、皮膚に炎症を起こすという説もあります。

歯周病との関連性がある皮膚疾患

歯周病と関連性のある皮膚疾患としては、まず掌蹠膿疱症が挙げられます。
こちらは手のひらや足の裏に水ぶくれや嚢胞ができる疾患で、歯周病や根尖病巣といった歯の感染症が悪化因子の一つとされています。

また歯周病を発症している方は、アトピー性皮膚炎の発症率や重症度が高いという研究報告もあります。

さらに、歯周病が乾癬の悪化因子になることも指摘されています。
乾癬は皮膚が赤く盛り上がったり、皮膚の表面がポロポロと剥がれ落ちたりと、皮膚の見た目に特徴的な症状が見られる疾患です。

歯周病による皮膚への影響を改善するには?

皮膚科で治療を受けているにもかかわらず、なかなか皮膚の症状が改善しない場合、歯周病が原因の可能性があります。
そのため、一度歯科クリニックで診てもらいましょう。

また歯周病が原因と判断される場合、進行度に応じて基本的な治療や外科的な治療を受けなければいけません。

さらに、毎日のブラッシングや定期検診により、歯周病菌の増殖を防ぐことも大切です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病によって増殖する炎症性物質は、血流に乗って全身に運ばれ、皮膚の炎症を悪化させることがある
・歯周病と関連性のある皮膚疾患には、掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎、乾癬などがある
・皮膚科で治療を受けているにもかかわらず皮膚の症状が改善しない場合、歯周病が原因の可能性がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で虫歯治療】虫歯治療中に苦しくなる原因について

歯科クリニックで行われる虫歯治療は、最大限患者さんの負担を軽減するための工夫が行われています。
しかし患者さんによっては、治療中苦しくなり、そのまま治療を継続するのが困難になる場合もあります。
今回は、虫歯治療中に苦しくなってしまう主な原因について解説します。

心理的な原因

歯科クリニックそのものや虫歯治療が苦手な方は、心理的な原因によって苦しさを覚えることがあります。

例えば治療への強い緊張や不安、麻酔の痛みなどによるストレスで、血液の低下や脈拍の減少が起こるケースがあります。
こちらはデンタルショックと呼ばれるもので、気分の悪化や吐き気、顔面蒼白やめまいといった症状につながります。

また強いストレスによって呼吸が速くなりすぎると、体内の二酸化炭素濃度が低下します。
これにより息苦しさやめまい、手足のしびれや動悸などを起こす症状を過換気症候群といいます。

身体的な原因

身体的な原因により、虫歯治療中に苦しくなるというケースもあります。

代表的なものは嘔吐反射で、こちらは口内に器具や材料が入ったとき、反射的に吐き気を催す状態です。
特に歯型を取る材料、レントゲンフィルム、唾液を吸うバキュームなどが嘔吐反射の原因になりやすいです。

また治療中は口を開けているため、普段から鼻が詰まっていて口呼吸をしている方は息苦しくなります。

さらに、虫歯治療中口内に溜まる水が喉に流れ込むと、息苦しさにつながります。

ちなみに長時間口を開け続けることにより、顎関節やその周りの筋肉に負担がかかり、痛みやだるさなどの苦痛が生じることもあります。

虫歯治療中の苦しさにおける対処法

虫歯治療中に苦しくなった場合は、すぐ歯科医師やスタッフに伝えましょう。
声が出せない場合は、手を挙げるなどのサインを事前に決めておくのが有効です。

また身体を少し起こしたり、顔を横に向けたりすることで、苦しさが楽になることがあります。

さらに、緊張が強い方は腹式呼吸を行い、ゆっくりと呼吸することを意識します。

もちろん、苦しさが我慢できない場合、歯科医師に依頼すればこまめに休憩を挟んでもらうこともできます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯治療への緊張や不安が強い場合、デンタルショックを引き起こして苦しさを覚えることがある
・強いストレスによって呼吸が速くなると、体内の二酸化炭素濃度が低下し、過換気症候群につながることがある
・嘔吐反射がある方、常に鼻が詰まっている方なども、虫歯治療中は苦しくなりやすい

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者・予防歯科】卵に虫歯予防効果はあるのか?

虫歯を予防するためには、ブラッシングとあわせて食生活についても気を遣わなければいけません。
また食事で虫歯予防ができるのであれば、なるべく普段から食べる機会の多いもので予防したいと考える方が多いでしょう。
今回は、食べる機会の多い卵に虫歯予防効果があるのかについて解説します。

卵の虫歯予防効果について

卵には、歯の成分の土台となる良質なタンパク質やカルシウムが豊富に含まれています。
そのため、摂取することで丈夫な歯を作るのを助けます。

また歯の象牙質を強くするビタミンA、歯周病予防に役立つビタミンCも含まれているため、歯の健康全般に寄与します。

さらに卵に含まれるリンは、歯を再石灰化させる役割を持っています。
再石灰化は、一度酸によって溶け出した歯のミネラルを補う現象であり、虫歯を予防するためには欠かせません。

特許素材オーバルゲンDCについて

卵の虫歯予防効果を語る上でスポットを当てたいのが、特許素材であるオーバルゲンDCというものです。

こちらは虫歯菌の一種であるミュータンス菌が活動するのに必要な酵素の働きを弱め、菌の数を減らすことでプラークの生成を抑える働きを持つ、卵黄由来の成分です。
虫歯予防に役立つ成分として、市販されているオーラルケア製品に配合されています。

虫歯菌がつくる酵素を阻害し、虫歯菌の定着や増殖を抑制するもので、ニワトリに虫歯菌の酵素を接種して生まれた卵から製造された“食べられる抗体”です。

ただし、オーバルゲンDCは卵黄から精製・濃縮された特許素材であり、通常の卵を食べる場合と効果は異なります。

虫歯予防として卵を食べる際の注意点

卵を虫歯予防として摂取する場合は、野菜や魚など他の食材からも栄養を摂らなければいけません。
卵にさまざまな栄養素が含まれていることは事実ですが、どちらかというと栄養補給源としての役割が大きいため、これだけで虫歯を予防するのは難しいです。

また卵焼きやオムレツなどに砂糖やみりんをたくさん使うと、糖分が口の中に残り虫歯の原因となるため、注意が必要です。
逆に卵料理にチーズなどを加えれば、より虫歯予防効果はアップします。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・卵に含まれるタンパク質やカルシウムは、丈夫な歯をつくるのをサポートしてくれる
・卵に含まれるリンは、歯を再石灰化させる役割を持っている
・卵黄由来の特許素材であるオーバルゲンDCには、虫歯菌の定着や増殖を抑える効果がある
・卵とあわせて魚や野菜なども食べることで、より虫歯予防効果が高まる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者・歯科口腔外科】顎関節症の薬物療法について

顎関節症を発症した場合、顎が痛むだけでなく、うまく開閉できなくなったり異常な音が鳴ったりすることがあります。
もちろん、その影響から食事が摂りにくくなったり、発音が不明瞭になったりすることも考えられます。
今回は、このような症状を改善する薬物療法について解説します。

薬物療法とは?

顎関節症に用いられる薬物療法とは、文字通り薬を使用して顎関節症の症状改善を目指すものです。

顎関節症と一口に言っても、その症状や程度はさまざまです。
患者さんの症状を確認し、それに沿った薬を使用することにより、ピンポイントで症状を改善させられます。

ちなみに顎関節症の治療法には、薬物療法の他にも運動療法やスプリントがあります。
運動療法は、顎関節の動きをスムーズにさせるような顎の運動を行うもので、スプリントはマウスピースによって歯ぎしりなどが顎関節に与える影響を軽減します。

顎関節症の薬物療法で用いられる薬

薬物療法で用いられるのは、主に消炎鎮痛薬(NSAIDs)や筋弛緩剤、精神安定剤や抗うつ剤といったものです。

消炎鎮痛薬は炎症を鎮め、神経の興奮を抑えて痛みを軽減する効果があります。
顎関節症治療では、主に顎関節や咀嚼筋の痛みを和らげてくれます。

また筋弛緩剤は、脳からの筋肉への緊張の伝達を抑え、筋肉の硬直やこわばりを軽減するものです。
歯ぎしりや食いしばりなどで筋肉の緊張が強い場合に処方され、筋肉をほぐします。

さらに精神安定剤や抗うつ剤については、ストレスが顎関節症の原因になっている場合に使用されます。

顎関節症の薬物療法における注意点

薬物療法では、さまざまな症状を軽減させることができますが、これらはあくまで一時的なものです。
骨格の問題など、根本的な顎関節症の原因を取り除くことはできません。

根本的な治療を行う場合は、前述した運動療法やスプリントとあわせて、生活習慣の改善にも取り組む必要があります。
つまり、薬物療法だけで顎関節症は治らないということです。

さらに薬物を使用するため、持病がある方などは危険な場合があります。
もし持病によって服用している薬があるのであれば、事前に歯科医師に伝えてください。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・顎関節症に用いられる薬物療法とは、文字通り薬を使用して顎関節症の症状改善を目指すもの
・薬物療法で用いられるのは、主に消炎鎮痛薬(NSAIDs)や筋弛緩剤、精神安定剤や抗うつ剤などの薬剤
・薬物療法はあくまで対症療法であり、顎関節症を治すには他の治療も並行する必要がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】飲酒が歯周病のリスクを高めるのはなぜ?

お酒が好きな方の中には、毎日のように晩酌をしているという方も多いかと思います。
また場合によっては、飲酒の量が増えたり時間が延びたりして、つい深酒をしてしまう方もいるでしょう。
しかし、飲酒は歯周病のリスクを高めるため、注意してください。
今回はこちらの主な理由を解説します。

血流の拡張

飲酒をすることにより血管が拡張するため、すでに歯周炎などの炎症がある歯茎では血流が増加し、炎症が悪化することがあります。

また血流が良くなることで神経が刺激を受け、激しい痛みが出ることも考えられます。

ちなみに、痛みが出るほどの炎症は、安静にしていてもなかなか治りません。
症状が進行した場合、歯周病が悪化しているということになり、最終的には健康な歯が脱落してしまうこともあります。

糖分と塩分の影響

飲酒は糖分も塩分も摂取する習慣であり、こちらは歯周病の発症を抑えるにあたって避けるべきものです。

例えばビールなどのお酒は、味こそ甘くないものの、糖分が多く含まれています。
歯周病菌はこちらの糖分をエサにして活発に動くため、歯周病の発症や悪化につながります。

また飲酒をする際、多くの方はおつまみを食べます。
お酒と相性の良いおつまみには、塩分の強いものが多く、塩辛いものには口内の乾燥を招くというデメリットがあります。

そのため、口内でうまく唾液が働かなくなり、食べカスやプラークなどを洗い流せずに歯周病のリスクが増大します。

特にビールについては、味が濃いおつまみを一緒に食べることが多いため、注意が必要です。

不規則な生活習慣の誘発

不規則な生活習慣を誘発することも、飲酒が歯周病のリスクを高める理由の一つです。

毎日のように晩酌をしている方は、食事の時間が長くなったり、食べる量が増えたりします。
こちらは口内が酸性に傾き、食べカスやプラークも残りやすくなるため、歯周病の発症につながりやすいです。

また飲酒後はつい面倒になってしまい、ブラッシングが不十分もしくはブラッシングをしない状態で就寝してしまう方もいます。
就寝中はただでさえ口内環境が荒れがちになるため、直前にブラッシングをしなければ確実に歯周病のリスクは高まります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・飲酒をすると血管が拡張し、歯周炎などを発症している歯茎では炎症が悪化する可能性がある
・ビールなどのお酒は大量の糖分が含まれていて、歯周病菌の動きを活発にしてしまう
・お酒とあわせて食べるおつまみは塩分が強いものが多く、口内の乾燥や歯周病悪化を助長する
・不十分なブラッシングなど、飲酒は不規則な生活習慣を誘発する

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で虫歯治療】虫歯治療におけるデンタルショックとは?

虫歯治療が苦手な方は、当日問題なく治療を受けられるかどうか、不安を感じていることでしょう。
歯科クリニックで行われる虫歯治療は、決して危険なものではありませんが、トラブルが起こる可能性はゼロではありません。
今回は、虫歯治療におけるデンタルショックについて解説します。

デンタルショックの概要

デンタルショックは、血管迷走神経反射とも呼ばれる症状です。
虫歯治療の際、痛みや不安などによるストレスが強くなったとき、自律神経のバランスが崩れて血圧や脈拍が低下することで発症します。

こちらの症状は一時的なものであり、特に虫歯治療が苦手な方に起こりやすいです。
下肢を挙上するなどのショック体位を取ることで回復します。

また発症のタイミングについては、局所麻酔の注射時、診察台に座ったとき、診察台を倒したときなど、治療の開始時や処置時が多いです。

デンタルショックの症状

デンタルショックの主な症状としては、まず気分が悪くなったり、吐き気を催したりすることが挙げられます。
また顔面蒼白になったり、冷や汗が止まらなくなったりすることもあります。

さらに、症状がひどい方は、虫歯治療中に意識を失ってしまうことも考えられます。

ちなみに、症状が回復した後も、めまいや立ちくらみが起こる可能性はあります。
そのため、発症した場合は歯科クリニックで安静にしてから帰宅しなければいけません。

デンタルショックの対策や対処法

虫歯治療が苦手な方は、事前にその旨を歯科医師や従業員に伝えておかなければいけません。
そうしなければ、不安やストレスが強くなるような処置が行われやすくなるからです。

また歯科クリニックには時間に余裕を持って来院し、深呼吸をするなどリラックスできる状態を作ることが大切です。

さらに、症状が現れた場合は、即座に歯科医師に申し出てください。
すぐにイスを倒して仰向けになり、足を少し上げることで、脳への血流が改善し回復が見込めます。
ほとんどの場合、横になって休むことで数分~十数分で回復します。

もし頻繁に繰り返すようであれば、別の疾患の可能性もあるため、専門医の受診が必要です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・デンタルショックは虫歯治療のストレスが強くなったとき、自律神経のバランスが崩れることで発症する
・デンタルショックの症状には気分の悪化や吐き気、顔面蒼白や冷や汗などがある
・症状が重い場合、虫歯治療中に意識を失うこともある
・発症した場合はイスを倒して仰向けになり、足を少し上げることで回復する

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で虫歯治療】患者さん自身で虫歯を早期発見するのが難しい理由

虫歯はある日突然発症するものであり、患者さん自身でその発症に気付くのはとても難しいです。
痛みが出始めたタイミングで気付いたとしても、それはすでに中程度にまで進行していることを意味しています。
今回は、患者さん自身で虫歯を早期発見するのが困難な理由について解説します。

初期段階では症状がないから

虫歯を早期発見するということは、言い換えれば虫歯が初期段階の状態で発見するということになります。

しかし、初期段階の虫歯はほとんど症状がありません。
そのため、患者さん自身で発症に気付くのはとても難しいです。

初期段階の虫歯は、わずかに歯が変色する程度であり、毎日しっかり鏡で口内を見ている方でも変化にはなかなか気付けません。
そのため、歯科クリニックの定期検診に通い、軽微な変化をチェックしてもらう必要があります。

見つけにくい場所があるから

虫歯と言えば、普段食べ物を噛む平面の部分に発症するイメージが強いかと思います。
しかし実際はそうとは限らず、患者さん自身では見つけにくい部分に発症することもあります。

例えば歯と歯の間は歯が接しているため、鏡で確認しても見た目の変化には気付けません。
また歯の裏側についても、鏡で見るのは困難であるため、虫歯が見つけづらいです。
特に、奥歯の裏側は一切見えない部分であり、見た目で虫歯の発症に気付くことは基本的にできません。

さらに、虫歯は一度治療した歯でも再発することがあります。
こちらは二次虫歯と呼ばれるもので、前回虫歯を治療したときに装着した詰め物や被せ物の下で発生します。
そのため、一切中を確認することはできません。

色が虫歯によって異なるから

虫歯を発症した歯は、基本的に一部が黒く変色しますが、すべての虫歯が黒く変色するとは限りません。

例えば初期虫歯の場合、黒ではなく歯が白濁するケースが多いです。
こちらは白からまた違った白への変化であるため、一目見て虫歯だと認識することは困難です。

また場合によっては茶色っぽく変色する虫歯もあり、毎日歯をチェックしている方でも、このような変色は見過ごしてしまう可能性が高いです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯は初期症状の場合ほとんど自覚症状がなく、患者さん自身で早期に発見するのは難しい
・歯と歯の間や歯の裏側などにできた虫歯は見た目の変化が見えないため、発見しづらい
・二次虫歯は詰め物や被せ物の下で起こるため、患者が見つけるのはほぼ不可能
・白や茶色など、黒以外に変化した虫歯は見過ごされやすい

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!