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【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】飲酒が歯周病のリスクを高めるのはなぜ?

お酒が好きな方の中には、毎日のように晩酌をしているという方も多いかと思います。
また場合によっては、飲酒の量が増えたり時間が延びたりして、つい深酒をしてしまう方もいるでしょう。
しかし、飲酒は歯周病のリスクを高めるため、注意してください。
今回はこちらの主な理由を解説します。

血流の拡張

飲酒をすることにより血管が拡張するため、すでに歯周炎などの炎症がある歯茎では血流が増加し、炎症が悪化することがあります。

また血流が良くなることで神経が刺激を受け、激しい痛みが出ることも考えられます。

ちなみに、痛みが出るほどの炎症は、安静にしていてもなかなか治りません。
症状が進行した場合、歯周病が悪化しているということになり、最終的には健康な歯が脱落してしまうこともあります。

糖分と塩分の影響

飲酒は糖分も塩分も摂取する習慣であり、こちらは歯周病の発症を抑えるにあたって避けるべきものです。

例えばビールなどのお酒は、味こそ甘くないものの、糖分が多く含まれています。
歯周病菌はこちらの糖分をエサにして活発に動くため、歯周病の発症や悪化につながります。

また飲酒をする際、多くの方はおつまみを食べます。
お酒と相性の良いおつまみには、塩分の強いものが多く、塩辛いものには口内の乾燥を招くというデメリットがあります。

そのため、口内でうまく唾液が働かなくなり、食べカスやプラークなどを洗い流せずに歯周病のリスクが増大します。

特にビールについては、味が濃いおつまみを一緒に食べることが多いため、注意が必要です。

不規則な生活習慣の誘発

不規則な生活習慣を誘発することも、飲酒が歯周病のリスクを高める理由の一つです。

毎日のように晩酌をしている方は、食事の時間が長くなったり、食べる量が増えたりします。
こちらは口内が酸性に傾き、食べカスやプラークも残りやすくなるため、歯周病の発症につながりやすいです。

また飲酒後はつい面倒になってしまい、ブラッシングが不十分もしくはブラッシングをしない状態で就寝してしまう方もいます。
就寝中はただでさえ口内環境が荒れがちになるため、直前にブラッシングをしなければ確実に歯周病のリスクは高まります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・飲酒をすると血管が拡張し、歯周炎などを発症している歯茎では炎症が悪化する可能性がある
・ビールなどのお酒は大量の糖分が含まれていて、歯周病菌の動きを活発にしてしまう
・お酒とあわせて食べるおつまみは塩分が強いものが多く、口内の乾燥や歯周病悪化を助長する
・不十分なブラッシングなど、飲酒は不規則な生活習慣を誘発する

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で虫歯治療】虫歯治療におけるデンタルショックとは?

虫歯治療が苦手な方は、当日問題なく治療を受けられるかどうか、不安を感じていることでしょう。
歯科クリニックで行われる虫歯治療は、決して危険なものではありませんが、トラブルが起こる可能性はゼロではありません。
今回は、虫歯治療におけるデンタルショックについて解説します。

デンタルショックの概要

デンタルショックは、血管迷走神経反射とも呼ばれる症状です。
虫歯治療の際、痛みや不安などによるストレスが強くなったとき、自律神経のバランスが崩れて血圧や脈拍が低下することで発症します。

こちらの症状は一時的なものであり、特に虫歯治療が苦手な方に起こりやすいです。
下肢を挙上するなどのショック体位を取ることで回復します。

また発症のタイミングについては、局所麻酔の注射時、診察台に座ったとき、診察台を倒したときなど、治療の開始時や処置時が多いです。

デンタルショックの症状

デンタルショックの主な症状としては、まず気分が悪くなったり、吐き気を催したりすることが挙げられます。
また顔面蒼白になったり、冷や汗が止まらなくなったりすることもあります。

さらに、症状がひどい方は、虫歯治療中に意識を失ってしまうことも考えられます。

ちなみに、症状が回復した後も、めまいや立ちくらみが起こる可能性はあります。
そのため、発症した場合は歯科クリニックで安静にしてから帰宅しなければいけません。

デンタルショックの対策や対処法

虫歯治療が苦手な方は、事前にその旨を歯科医師や従業員に伝えておかなければいけません。
そうしなければ、不安やストレスが強くなるような処置が行われやすくなるからです。

また歯科クリニックには時間に余裕を持って来院し、深呼吸をするなどリラックスできる状態を作ることが大切です。

さらに、症状が現れた場合は、即座に歯科医師に申し出てください。
すぐにイスを倒して仰向けになり、足を少し上げることで、脳への血流が改善し回復が見込めます。
ほとんどの場合、横になって休むことで数分~十数分で回復します。

もし頻繁に繰り返すようであれば、別の疾患の可能性もあるため、専門医の受診が必要です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・デンタルショックは虫歯治療のストレスが強くなったとき、自律神経のバランスが崩れることで発症する
・デンタルショックの症状には気分の悪化や吐き気、顔面蒼白や冷や汗などがある
・症状が重い場合、虫歯治療中に意識を失うこともある
・発症した場合はイスを倒して仰向けになり、足を少し上げることで回復する

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で虫歯治療】患者さん自身で虫歯を早期発見するのが難しい理由

虫歯はある日突然発症するものであり、患者さん自身でその発症に気付くのはとても難しいです。
痛みが出始めたタイミングで気付いたとしても、それはすでに中程度にまで進行していることを意味しています。
今回は、患者さん自身で虫歯を早期発見するのが困難な理由について解説します。

初期段階では症状がないから

虫歯を早期発見するということは、言い換えれば虫歯が初期段階の状態で発見するということになります。

しかし、初期段階の虫歯はほとんど症状がありません。
そのため、患者さん自身で発症に気付くのはとても難しいです。

初期段階の虫歯は、わずかに歯が変色する程度であり、毎日しっかり鏡で口内を見ている方でも変化にはなかなか気付けません。
そのため、歯科クリニックの定期検診に通い、軽微な変化をチェックしてもらう必要があります。

見つけにくい場所があるから

虫歯と言えば、普段食べ物を噛む平面の部分に発症するイメージが強いかと思います。
しかし実際はそうとは限らず、患者さん自身では見つけにくい部分に発症することもあります。

例えば歯と歯の間は歯が接しているため、鏡で確認しても見た目の変化には気付けません。
また歯の裏側についても、鏡で見るのは困難であるため、虫歯が見つけづらいです。
特に、奥歯の裏側は一切見えない部分であり、見た目で虫歯の発症に気付くことは基本的にできません。

さらに、虫歯は一度治療した歯でも再発することがあります。
こちらは二次虫歯と呼ばれるもので、前回虫歯を治療したときに装着した詰め物や被せ物の下で発生します。
そのため、一切中を確認することはできません。

色が虫歯によって異なるから

虫歯を発症した歯は、基本的に一部が黒く変色しますが、すべての虫歯が黒く変色するとは限りません。

例えば初期虫歯の場合、黒ではなく歯が白濁するケースが多いです。
こちらは白からまた違った白への変化であるため、一目見て虫歯だと認識することは困難です。

また場合によっては茶色っぽく変色する虫歯もあり、毎日歯をチェックしている方でも、このような変色は見過ごしてしまう可能性が高いです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯は初期症状の場合ほとんど自覚症状がなく、患者さん自身で早期に発見するのは難しい
・歯と歯の間や歯の裏側などにできた虫歯は見た目の変化が見えないため、発見しづらい
・二次虫歯は詰め物や被せ物の下で起こるため、患者が見つけるのはほぼ不可能
・白や茶色など、黒以外に変化した虫歯は見過ごされやすい

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者・矯正歯科】開咬で前歯を使用できないことのデメリット

良くない歯並びを表す不正咬合の一つに、開咬というものがあります。
開咬は、奥歯で噛み合っていても上下の前歯に隙間ができ、前歯が噛み合わない状態です。
このような状態になると、前歯が思うように使えず、日常生活に支障をきたします。
今回は、開咬で前歯が使用できないことのデメリットを解説します。

食事への影響

開咬で前歯がうまく使えない場合、食事への影響は大きくなります。

まず前歯で食べ物を噛み切ることができないため、ものを細かく砕くのに時間がかかり、食事の時間が長くなってしまいます。
また食べ物が大きいままの状態に胃に送られることで、消化不良を引き起こすリスクも高まります。

さらに、前歯を使えないということは、奥歯にかかる負担が大きくなるということでもあります。
そのため、奥歯が削れたり、虫歯ができたりするリスクも高くなりやすいです。

発音への影響

開咬で前歯がうまく使えないと、発音にも悪影響を及ぼします。

発音をするにあたって、前歯は重要な役割を果たします。
そのため、しっかり噛み合っていない場合、隙間から空気が抜けてうまく発音できないことがあります。

例えばサ行など、前歯を舌で支えて発音する言葉が不明瞭になり、話しづらさを感じることがあります。

また発音がしにくいということは、周りの方にうまく言葉を伝えられないということでもあります。
このことから、何度も聞き返されてしまったり、違った意味に捉えられて誤解を招いてしまったりすることも考えられます。

このような状況が続くと、次第に周囲とのコミュニケーションを避けてしまうことにもつながります。

見た目の問題

開咬で前歯が使えない場合、顔の歪みにつながることも考えられます。

具体的には、前歯の使用頻度が減り噛み合わせのバランスが崩れることで、顔の左右の筋肉の歪み、下顎がずれるなどの顔貌の変化につながることがあります。

またこのような顔の歪みは、当然コンプレックスを生み出します。
歯並びの悪さが気になることで、人前で笑ったり話したりすることがつらく感じ、自信を持てなくなることがあります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・開咬は、奥歯で噛み合っていても上下の前歯に隙間ができ、前歯が噛み合わない状態
・開咬で前歯が使えない場合、食事時間が長くなったり、消化不良を起こしやすくなったりする
・開咬は発音にも悪影響を及ぼし、特にサ行など前歯で舌を支えて発音する音が出しにくくなる
・開咬は顔の歪みやコンプレックスにもつながる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者・歯科口腔外科】アンキローシスの原因やデメリット

口内で発生するトラブルと言えば、やはり代表的なものには虫歯や歯周病が挙げられます。
しかし、実際は他にもさまざまなトラブルが存在し、あまり知られていないところでいうとアンキローシスがそれにあたります。
今回は、アンキローシスの概要や原因、デメリットについて解説します。

アンキローシスの概要

アンキローシスは、歯と顎の骨が癒着してしまい、矯正治療などで歯を動かせなくなる状態です。

通常歯は歯根膜という組織を介して顎の骨と結合していますが、アンキローシスでは歯根膜が失われ、歯と骨が直接くっついてしまいます。

症状は特にないケースが多く、発症していても気付かないということも珍しくありません。

また歯を移動させることができないため、その歯の歯並びが悪かったとしても、一般的な矯正治療で対応するのは難しくなります。

アンキローシスの原因

アンキローシスの主な原因としては、外傷や炎症、先天的な要因などが挙げられます。

転倒やスポーツなどの事故で歯を強打すると、歯根膜を損傷し、アンキローシスを引き起こすことがあります。
特に乳歯をぶつけてしまった場合、それが永久歯のアンキローシスにつながることも考えられます。

また歯が生える過程において、周囲の骨に炎症が起こると、歯根膜が損傷してアンキローシスになることがあります。
さらに深い虫歯が進行し、歯根にまで感染が及ぶと歯根膜が失われ、アンキローシスにつながる可能性があります。

ちなみに先天的に歯が生える途中でアンキローシスが起こることもあり、こちらは原発性萌出不全と呼ばれ、詳しい原因はわかっていません。

アンキローシスのデメリット

アンキローシスを発症すると、矯正治療が受けられず歯並びが悪くなるだけでなく、噛み合わせも悪化します。
噛み合わせの悪さは、食事や発音など日常生活のさまざまな行動に悪影響を及ぼします。

またアンキローシスによって歯が動かない場合、周囲の歯に過度な力が加わり、歯周病や歯の破折のリスクが高まります。

さらに矯正治療中にアンキローシスが判明した場合、治療計画の変更や外科手術が必要になることも考えられます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・アンキローシスは、歯と顎の骨が癒着してしまい、矯正治療などで歯を動かせなくなる状態
・アンキローシスは主に外傷や炎症、先天的な要因によって引き起こされる
・アンキローシスを発症すると噛み合わせが悪化したり、歯周病や歯の破折のリスクが高まったりすることがある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】歯周病のリスクファクターである免疫抑制剤とは?

リスクファクターは、特定の疾患のリスクを高める要因です。
口内の代表的な疾患である歯周病にも、いくつかのリスクファクターが存在します。
またそんなリスクファクターの一つに、薬剤の一種である免疫抑制剤が挙げられます。
今回は、免疫抑制剤の概要やデメリットなどについて解説します。

免疫抑制剤の概要

免疫抑制剤は、体内で過剰に起こっている免疫反応、炎症反応を抑える薬の総称です。
主に自己免疫疾患や臓器移植後の拒絶反応の抑制、一部のがん治療などに用いられます。

また免疫抑制剤にはさまざまな種類があり、それぞれ作用機序や効果が異なります。

ステロイド薬の場合、炎症を抑える効果が高いため、自己免疫疾患やアレルギー疾患の治療に広く使用されます。
またカルシニューリン阻害薬は、移植後の拒絶反応や自己免疫疾患の治療に用いられます。

免疫抑制剤が歯周病のリスクファクターである理由

免疫抑制剤は免疫機能を抑制するため、使用すると歯周病菌に対する抵抗力が低下します。
そのため、歯周病菌が増殖しやすく、症状が悪化することが考えられます。

また一度の免疫抑制剤には、歯茎の腫れを引き起こすものもあります。
このような症状は、薬物性歯肉増殖症と呼ばれるものです。

歯茎が腫れるとブラッシングが難しくなったり、歯周病がさらに進行したりする可能性があります。

さらに、免疫抑制剤を使用することで、口腔カンジダ症を引き起こすケースもあります。
口腔カンジダ症は歯周病とは異なりますが、同じ感染症の一種であるため、歯周病の症状を悪化させる原因になり得ます。

免疫抑制剤におけるその他のデメリット

免疫抑制剤は、歯周病以外の感染症のリスクを高めるほか、臓器障害や特有の副作用が起こる可能性もあります。

臓器障害としては、腎機能障害や肝機能障害、膵炎などが報告されています。
また免疫抑制剤の種類によっては手足の震えや多毛、高血圧や白血球減少といった副作用が現れることもあります。

さらに糖尿病や骨粗鬆症、肥満や白内障、精神障害などを引き起こす原因にもなると言われています。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・免疫抑制剤は体内で過剰に起こっている免疫反応、炎症反応を抑える薬の総称
・主に自己免疫疾患や臓器移植後の拒絶反応の抑制、一部のがん治療などに用いられる
・免疫抑制剤は歯周病にかかりやすくなったり、症状を進行させたりすることがある
・免疫抑制剤は臓器障害や特有の副作用を引き起こすこともある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者・歯科口腔外科】口内炎とビフィズス菌の関係について

口内炎は、ある日突然口内に形成され、多くの方を苦しめます。
そこまで重篤な症状を引き起こすことはないものの、食事やブラッシングの際に痛みが出るなど、生活の質を下げるものであることは事実です。
今回は、口内炎の発症・予防とビフィズス菌の関係性を中心に解説します。

ビフィズス菌の概要

ビフィズス菌は、ヒトや動物の腸内に生息する代表的な善玉菌の一種です。
特に大腸に多く存在し、悪玉菌の増殖を抑え、腸内フローラのバランスを良好に保つ上で重要な役割を果たします。
腸内フローラとは、腸内細菌が全体として形成する集団のことをいいます。

またビフィズス菌の特徴としては、嫌気性菌であることが挙げられます。
そのため、酸素があると生きていくことができません。

口内炎とビフィズス菌の関係

ビフィズス菌は、腸内環境を整えることにより、全身の免疫力を高められます。
これにより、口内炎の原因となるウイルスや細菌への抵抗力も高まり、アフタ性口内炎の発症を抑制したり、治癒を早めたりすることができます。

またビフィズス菌は、ビタミンB群の吸収を助ける働きも持っています。
ビタミンB群は、粘膜の健康維持に必要な栄養素であり、不足すると口内炎の原因になります。
そのため、ビフィズス菌の摂取は間接的に口内炎予防につながります。

ちなみに、ビフィズス菌による免疫力の向上は、虫歯菌や歯周病菌といった細菌に対しても効果を発揮します。
つまり、ビフィズス菌の摂取は虫歯や歯周病予防にもつながるということです。

ビフィズス菌が含まれる食品

ビフィズス菌は、主にヨーグルトなどの乳製品に含まれています。
ただし、すべてのヨーグルトにビフィズス菌が含まれているわけではないため、購入時に表示をチェックすることが大切です。

またビフィズス菌は酸素に弱いため、野菜や果物、肉など一般的な食品にはほとんど含まれていません。

ちなみに、ビフィズス菌を増やすために摂取したい栄養素としては、オリゴ糖や食物繊維などが挙げられます。
オリゴ糖はゴボウやバナナなどに多く含まれていて、食物繊維は野菜・果物全般、海藻などから多く摂取できます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・ビフィズス菌は、ヒトや動物の腸内に生息する代表的な善玉菌の一種
・ビフィズス菌は全身の免疫力を高め、アフタ性口内炎の予防や治癒促進効果を発揮する
・ビフィズス菌は粘膜の健康維持に重要なビタミンB群の吸収を助ける
・ビフィズス菌は主にヨーグルトなどの乳製品に含まれる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】歯周病菌とはどのようなものなのか?

歯周病を発症させるのは、口内で増殖した歯周病菌です。
生まれたばかりの子どもの口内には歯周病菌が存在しませんが、成長していくにつれて口内に歯周病菌が入り込み、炎症や出血などを引き起こします。
では、歯周病菌とは果たしてどのようなものなのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。

歯周病菌の概要

歯周病菌は、歯周病の発症や進行に関与する細菌の総称です。
つまり、歯周病菌は1種類ではないということです。

また歯周病菌を含む細菌が集まり、塊を形成したものをバイオフィルムといいます。
歯周病菌が繁殖し、歯頚部などにバイオフィルムが形成されることで炎症を起こし、歯周病を発症させるという仕組みです。

歯周病菌のほとんどは嫌気性菌といい、酸素が苦手という特徴があります。
そのため、歯と歯の隙間や歯と歯茎の隙間にできる歯周ポケット内に多く存在します。

歯周ポケットが深くなればなるほど、酸素が届きにくく、歯周病菌にとっては快適な環境になります。

主な歯周病菌の種類

主な歯周病菌の種類としては、まずP.g.菌が挙げられます。

P.g.菌は、ポルフィロモナス・ジンジバリスというもので、慢性歯周病の患者さんからよく検出されます。
歯周組織を破壊する毒素を産生するのが特徴です。

またA.a.菌(アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス)は、進行の早い歯周炎の患者さんから検出され、歯周病の進行を早める可能性があります。

さらに、P.i.菌(プレボテラ・インテルメディア)は、妊娠性歯肉炎の患者さんからよく検出される歯周病菌です。

歯周病菌が人から人にうつる仕組み

冒頭で、生まれたばかりの子どもの口内には、歯周病菌が存在しないという話をしました。
また口内に歯周病菌が入り込んでしまう原因としては、人から人にうつることが挙げられます。

例えば会話のとき、歯周病菌が口から相手の口に飛んでしまうことがあります。
また箸やスプーン、フォークや歯ブラシを共有したときも、歯周病菌が移る可能性は高いです。

ただし、歯周病菌がうつったからといって、必ずしも歯周病を発症するとは限りません。
口内を衛生的に保っていれば、歯周病菌は増殖しないからです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯周病菌は歯周病の発症や進行に関与する細菌の総称で、複数の種類がある
・歯周病菌は酸素を嫌い、主に歯と歯の間や歯周ポケット内に多く存在する
・代表的な歯周病菌にはP.g.菌やA.a.菌、P.i.菌などがある
・歯周病菌は会話や食事などのとき、人から人にうつることがある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者でホワイトニング】ホワイトニング直後に摂取すべきではない意外な調味料

ホワイトニングを受けた直後は、ケチャップやソース、カレー粉といった色の濃い調味料を避けなければいけません。
これらについては、意識している方も多いかと思います。
しかし、調味料には他にもさまざまなものがあり、中にはホワイトニングと相性が悪い意外な調味料もあります。
今回はこちらの点について解説します。

お酢

ホワイトニング直後に摂取すべきではない意外な調味料としては、まずお酢が挙げられます。

お酢は透明ですし、一見ホワイトニング直後に摂取しても問題なさそうに見えますが、実はホワイトニングとは相性が良くありません。

お酢は酸性が強く、ホワイトニング直後の敏感な歯に触れると痛みが生じることがあります。
またお酢は単体ではなく、ドレッシングなど他の調味料に含まれていることもあるため、注意してください。

コショウ

ホワイトニング直後の食事では、基本的に色の薄い調味料で味付けしたものを食べなければいけません。
そのため、塩コショウを使用する機会は増えますが、コショウはあまり多くない方が良いです。

前述の通り、ホワイトニング直後の歯はペリクルが剥がれ、敏感な状態になってします。
このことから、色素が沈着しやすく、コショウに含まれる色素で色戻りが起こる可能性があります。
特に粗挽きコショウは粒が大きいため、摂取すべきではありません。

またコショウに含まれる辛味成分は、歯の表面を刺激し、知覚過敏を引き起こすことが考えられます。

料理酒

料理酒も、ホワイトニング直後に摂取すべきではない調味料の一つです。

特に和食をつくるとき、料理酒はよく使用されますが、こちらは料理に使うことを目的とした醸造調味料で、アルコールが含まれています。

またホワイトニング直後のアルコール摂取は、歯の着色や刺激の原因となります。
具体的には、アルコールが歯の表面を覆うペリクルを剥がし、歯を無防備な状態にすることで着色や痛みが起こります。

もちろん、料理酒以外の赤ワインやビール、カクテルといったアルコールも施術直後は摂取すべきではありません。
ウイスキーやブランデーといった蒸留酒は着色のリスクが低いですが、それでも施術直後の摂取は控えましょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・お酢は酸性が強く、ホワイトニング直後の敏感な歯に触れると痛みが生じることがある
・ホワイトニング直後の歯は色素が沈着しやすく、コショウに含まれる色素で色戻りが起こる可能性がある
・料理酒はアルコールが含まれているため、歯の着色や刺激の原因となり得る

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

【新潟市中央区新潟駅の歯医者で歯周病治療】太っていると歯周病のリスクが高まる理由

平均的な体型と比べて太っている方は、普段の過ごし方に問題があることが考えられます。
また太った状態のままだと、歯周病のリスクが高まりやすく、歯茎だけでなく歯やその下の骨にまで悪影響が及ぶ可能性があります。
今回は、太っていると歯周病のリスクが高まる理由について解説します。

炎症性サイトカインが増加する

太っている方は、通常の体型の方と比べて炎症性サイトカインの分泌量が多くなります。
こちらが歯周病につながりやすくなる理由です。

炎症性サイトカインは、炎症反応を促進する働きを持つサイトカイン(主に免疫細胞から分泌されるタンパク質)です。
こちらは、痛みや腫れ、発熱などの炎症反応を引き起こします。

また太っている場合、脂肪細胞から炎症性サイトカインが多く分泌され、歯周病菌が増殖します。
さらに、歯周組織の炎症を悪化させるおそれもあります。

糖尿病による歯周病のリスクが増大する

太っている方は、糖尿病を発症する可能性が高まります。
糖尿病は歯周病と深い関係がある疾患であるため、太っている方は間接的に歯周病を発症しやすいと言えます。

糖尿病を発症し、高血糖状態が続くと、身体の免疫力が低下します。
その結果、歯周病菌に対する抵抗力も弱くなります。

また糖尿病になると歯茎の血流が悪化し、歯周組織の修復能力も低下します。
さらに糖尿病の進行に伴い、歯を支える骨の吸収が進み、歯が抜けやすくなることも考えられます。

ちなみに、歯周病菌が産生する毒素や炎症物質がインスリンの働きを妨げ、血糖値を上昇させるなど、歯周病が糖尿病に与える悪影響もあります。

食生活が乱れる

太っている方は、普段の食生活が乱れがちです。
例えば栄養が不足していたり、やわらかいものばかり食べていたり、糖分を過剰に摂取していたりすることが多いです。
これらはすべて、歯周病のリスクを高める行動です。

ビタミンやミネラル、食物繊維の不足は免疫力を低下させ、歯周病を悪化させます。
またあまり噛まずに食べられる加工食品ばかり食べていると、唾液の分泌量が減少し、口内環境が悪化します。

さらに糖分は歯周病菌のエサとなり、プラークを増やし、症状を悪化させます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・太っている方は脂肪細胞から炎症性サイトカインが多く分泌され、歯周病の症状を悪化させるおそれがある
・太っている方は糖尿病のリスクが高く、糖尿病の症状が歯周病を発症・悪化させることがある
・太っている方は食生活が乱れがちであり、歯周病のリスクが高くなる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!