虫歯を治療する場合、発症しているのは1本だけとは限りません。
特に違和感があるにもかかわらず、治療を受けずに放置していたという方は、10本以上の虫歯を同時に患い、歯がボロボロになっていることもあります。
今回は、虫歯が10本以上ある場合の治療回数や費用を中心に解説します。
〇虫歯が10本以上ある場合の治療回数
10本以上の虫歯を患っている場合の治療回数ですが、こちらについては各虫歯の進行状況によって変わってきます。
虫歯には初期のC0から重度のC4まであり、すべて初期段階のC0であれば治療回数は0回です。
なぜなら、C0は治療せずに経過観察となるケースがほとんどだからです。
逆に重度のC4は抜歯が必要になるため、10本以上ある場合は10回以上抜歯をしなければいけません。
ちなみに治療回数がもっともかかるのはC3の虫歯です。
C3は抜歯せず、根管治療で対処するケースが多いため、1本につき4~5回は治療を受けなければいけません。
〇虫歯が10本以上ある場合の治療費
10本以上の虫歯を治療する場合、保険診療(3割負担)でも20,000~100,000円程度の費用が発生します。
こちらは虫歯1本にかかる治療費が保険診療で2,000~10,000円程度であり、単純に10倍すると算出されます。
C1など小さな虫歯の場合、虫歯の部分を削ってレジンを詰めるという比較的簡単な処置のため、1回で治療が完了します。
一方大きな虫歯の場合、神経を除去する処置に加え型取りをして被せ物をするなど、大がかりな処置が必要になるため、費用も高額になりやすいです。
〇虫歯は放置せず早めに治療しよう
虫歯を放置して10本以上にもなると、治療回数は多くなりますし、当然治療費も高額になります。
また放置していると激しい痛みや口臭を引き起こしますし、神経や歯を失うリスクも高まります。
痛みが治まった場合は、神経が死滅して痛みを感じなくなっただけです。
さらに虫歯の放置は口内環境だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。
例えば脳梗塞や心筋梗塞、敗血症や心臓病など、命に関わる疾患を発症する可能性もあるため、注意してください。
一度でも進行した虫歯は、自然に治ることがありません。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯が10本以上ある場合の治療回数は、各虫歯の進行状況によって変わってくる
・初期虫歯の場合は経過観察をすることが多いため、基本的に治療回数は0回
・10本以上の虫歯を治療する場合、保険診療(3割負担)でも20,000~100,000円程度の費用が発生する
・虫歯の放置は口内の症状だけでなく、全身疾患にもつながるため注意が必要
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!