進行具合にもよりますが、虫歯治療は一般的に週1回程度、月に3~4回程度は受けることになるケースが多いです。
しかし、患者さんの中にはつい通院が億劫になり、治療を先延ばしにしてしまう方もいます。
今回は、虫歯治療の間隔が空きすぎることのデメリットについて解説します。
〇虫歯が進行しやすくなる
治療の間隔が空きすぎるということは、一時的に虫歯治療を中断するということになります。
こちらは一切治療しない場合よりも、虫歯が進行しやすくなることにつながります。
例えば神経を取り除いた状態から、次の通院までの期間が空いてしまうと、歯の内側が虫歯菌に侵されやすくなります。
また神経がない歯は痛みを感じないため、気付いた頃には重度の虫歯になっていたということもあります。
具体的には、1ヶ月以上間隔が空くとこのような状況になりやすいです。
〇精神的・身体的負担が増える
虫歯治療の間隔が空きすぎると、本来のスケジュール通り治療を進める場合よりも精神的・身体的な負担が増加します。
こちらは治療期間が長引くことが理由です。
キャンセルなどが相次いで間隔が空いてしまった場合、そのまま続きから治療を始められないケースが多いです。
虫歯が進行してしまっている場合などは、ある程度やり直しが必要になります。
こちらは虫歯治療ひいては歯科クリニックそのものが苦手な方にとって、とても苦痛なことです。
また治療期間が長くなるということは、当然歯科クリニックに足を運ぶ回数も増えるということであり、遠方の方などは身体的負担も大きくなります。
〇初診料がかかる
前回の虫歯治療から2~3ヶ月以上空いてしまった場合、再診料ではなく初診料がかかります。
こちらは同じ疾患でも、前回の治療から一定期間が空くと、保険制度上で初診と見なされるからです。
また歯科クリニックの初診料は、1回の虫歯治療にかかる費用よりも高額になるケースがほとんどです。
保険診療の場合であっても、患者さんの3割負担で3,000~4,000円ほどかかります。
もちろん初めて虫歯治療を受ける際にも初診料は支払うため、患者さん都合で再度初診料が発生するのは非常にもったいないことだと言えます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯治療の間隔が空きすぎると、一切治療しない場合よりも虫歯が進行しやすくなる
・虫歯治療の間隔を空けてしまうと、患者さんの精神的・身体的負担が増える
・前回の虫歯治療から2~3ヶ月以上空いてしまった場合、再診料ではなく初診料がかかる
・初診料は1回の虫歯治療にかかる費用よりも高額になるケースがほとんど
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!