虫歯は一度治療したからといって、二度と発症しないわけではありません。
口内は常に虫歯のリスクにさらされていて、一度治療した歯がもう一度虫歯になることもあります。
では、なぜ虫歯を完全になくすことはできないのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
身体・医学的な要因
虫歯菌は、口内から完全に排除することはできません。
一度感染すると、菌は常に存在し続け、糖分を栄養にして酸を出し続けます。
また歯のエナメル質や象牙質を形成する細胞は、一度失われると再生させる医療技術がまだ確立されていません。
初期の脱灰は唾液で修復することが可能ですが、穴が開くと自然治癒は難しくなります。
さらに唾液の分泌量や中和能力、元々の歯の硬さには遺伝的な差があり、同じようにケアをしていても虫歯になりやすい方がいます。
現代のライフスタイルと環境
現代人は加工食品や砂糖を多く含む飲食物を摂取することが多く、常に菌に対して栄養を与えやすい環境にあります。
またペットボトル飲料を一日中少しずつ飲むような習慣は、口内を長時間酸性に保ち、虫歯リスクを劇的に高めます。
さらにどれだけ丁寧にブラッシングをしても、歯ブラシだけでは口内の汚れの約6割しか落とせないと言われています。
特に歯と歯の間や奥歯の溝など、物理的に毛先が届かない場所から虫歯は発生します。
ちなみに現代の研究によると、加齢による歯茎の低下や、ストレスによる唾液の減少、食いしばりによる歯の微細なヒビが虫歯の起点となるケースも増えているとされています。
社会的・予防的な要因
日本では、歯を削って埋める治療が主流です。
しかしこれによって詰め物の劣化や隙間から二次的な虫歯が発生し、結果として何度も治療を繰り返す負のサイクルに陥りやすい現状があります。
また日本の場合、アメリカのように水道水へのフッ素添加物が一般的ではありません。
そのため、予防歯科については個人の意識に委ねられている部分が多く、格差が生じやすくなっています。
実際、歯科クリニックの定期検診に通わず、「歯科クリニックは虫歯になったときに行くもの」という認識を持っている方は多いです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯菌を完全に口内から排除することはできないため、虫歯も完全には予防できない
・現代人の食事やブラッシングなどの習慣では、虫歯のリスクを極端に下げるのは難しい
・日本はアメリカなどの歯科先進国と比べて、歯科クリニックで定期検診を受けるという意識が薄い
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!







