虫歯を発症することにより、食事の際に冷たいものや熱いものがしみるようになったり、仕事や学業の集中力が低下したりします。
また虫歯は歯並びとも深い関係があり、虫歯は歯並びへの悪影響、歯並びの悪さは虫歯のリスクにつながります。
今回は、虫歯と歯並びの主な関係について解説します。
歯並びの悪さは虫歯のリスクを高める
歯並びが悪い方は、歯がキレイに生え揃っている方に比べて虫歯のリスクが高くなります。
なぜなら、ブラッシングの難易度が高くなるからです。
ブラッシングをする際は、ただ単に歯の表面を磨くだけでは不十分です。
歯と歯の間や歯と歯茎の間など、磨き残しが出やすい部分こそ丁寧に磨かなければいけません。
しかし、歯並び悪い方は一部の歯が斜めになっていたり、歯と歯が重なったりしています。
そのため、磨き残しが出やすく、口内に残ったプラークにより虫歯のリスクが高まります。
歯並びが悪いと虫歯治療が難しくなる
歯並びが悪いと、ブラッシングだけでなく虫歯治療を受けるのも難しくなります。
こちらは器具が使用しにくくなることが主な理由です。
歯が重なっていたり、傾いて生えていたりすると、治療器具が届きにくく十分な治療ができない可能性があります。
特に歯の側面や裏側などが虫歯に侵食されている場合、治療の難易度は高くなります。
また歯並びが悪い方は矯正治療を受けることを考えるかと思いますが、矯正治療と虫歯治療とでは後者が優先されます。
そのため、虫歯治療をしやすくするために、矯正治療を受けて歯並びを良くするというのも難しいです。
虫歯をそのままにすると歯並びが悪化する
虫歯ができているにもかかわらず治療を受けずにいると、歯が痛い状態が続くだけでなく、歯並びが悪化することもあります。
虫歯に侵食された歯は、少しずつ形状が変化していきます。
これにより、歯並びが悪くなり、虫歯の対向歯との噛み合わせも悪化することが考えられます。
さらに、虫歯が進行して歯を支える力が弱くなると、周囲の歯が移動して歯並びが悪くなることも考えられます。
その結果、虫歯の部分だけが押し出されたような形になるケースもあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・虫歯と歯並びには相関関係がある
・歯並びが悪いとブラッシングがしづらく、虫歯を発症しやすくなる
・歯並びが悪いと細部まで治療器具が届きにくく、虫歯治療が難しくなる
・虫歯を放置すると、歯の形状が変化したり周りの歯が動いたりして歯並びが悪くなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!