歯周病は、単純にブラッシングを怠ったことだけでなく、さまざまな要因が重なって発症するものです。
このような要因はリスクファクター(危険因子)と呼ばれますが、その一つに食生活の乱れが挙げられます。
今回は、ジャンクフードが歯周病のリスクを高める理由を中心に解説します。
ジャンクフードの概要
よく耳にするジャンクフードですが、こちらは具体的にどのようなものを指しているのでしょうか?
ジャンクフードとは、栄養価が低く、なおかつ高カロリー・高塩分・高脂肪な食品全般を指しています。
スナック菓子やハンバーガー、フライドポテトやピザなどが該当します。
日本食では、ラーメンなどもジャンクフードの一つとして数えられます。
ジャンクフードを直訳すると“がらくた食品”という意味になり、こちらは栄養バランスが偏っていることが理由です。
またジャンクフードは手軽に食べられる反面、さまざまな健康への悪影響が懸念されています。
ジャンクフードが歯周病のリスクを高めるのはなぜ?
ジャンクフードが歯周病を発症させやすくする理由としては、糖分が多いことややわらかいこと、栄養バランスが偏っていることなどが挙げられます。
ジャンクフードの糖分は歯周病菌の栄養源となり、プラークの形成を促進します。
こちらは結果的に、歯周病の発症・悪化のリスクを高めます。
またジャンクフードのようなやわらかい食べ物は歯に残りやすく、こちらもプラークが形成されやすい原因です。
さらにジャンクフードは栄養バランスが偏っているため、歯茎の健康を維持するために必要なビタミンCやカルシウムが不足しがちになります。
バランスの取れた食事を心掛けるのが大切
ジャンクフードを一切食べてはいけないというわけではありませんが、歯周病を予防したいのであれば、バランスの良い食事を心掛けるのが大切です。
例えば、野菜や果物や食物繊維が豊富であり、唾液の分泌を促して口内を健康に保ちます。
そのため、摂取することである程度歯周病は予防できます。
またカルシウムは歯や骨を丈夫にし、ビタミンA・C・Dは歯や歯茎の健康を維持するために必要な栄養素です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ジャンクフードは栄養価が低く、なおかつ高カロリー・高塩分・高脂肪な食品
・ジャンクフードは糖分が多い上にやわらかく、プラークを形成しやすい
・栄養バランスが偏っていることも、ジャンクフードが歯周病につながりやすい理由
・歯周病を予防するには、食物繊維やカルシウム、ビタミン類などをバランス良く摂取すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!