ちくわやカマボコなど、練り物は私たちの生活にとてもなじみ深い食品です。
炒め物や煮物などさまざまな料理で使用され、貴重なタンパク源として日々の生活を支えてくれています。
今回は、虫歯予防の観点から、練り物を摂取することのメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
虫歯予防の観点から見た練り物のメリット
練り物を食べることの最大のメリットは、その特有の弾力がもたらす咀嚼回数の増加にあります。
現代の食事はやわらかいものが増えていますが、カマボコやちくわなどの練り物は一定の硬さと弾力があるため、自然と噛む回数が増えます。
よく噛むことで唾液の分泌が促されますが、唾液には口の中の酸を中和する緩衝能や、初期虫歯を修復する再石灰化を助ける重要な役割があります。
特に唾液に含まれるリゾチームなどの酵素は、虫歯菌の活動を抑制する自浄作用を持っています。
また、栄養面でも大きな利点があります。
練り物の主原料は白身魚であり、歯の土台となる良質なタンパク質や、歯の質を強くするカルシウム、リンが豊富に含まれています。
特に骨まで入ったタイプのものやつみれ等はカルシウム含有量が高く、丈夫な歯の形成をサポートします。
さらに砂糖を多く含む菓子類とは異なり、練り物はタンパク質主体であるため、食後の口内環境が急激に酸性に傾きにくい点も、間食として選ぶ際の大切なメリットといえます。
虫歯予防の観点から見た練り物のデメリット
一方で、虫歯予防の観点から注意すべきデメリットもあります。
まず市販の練り物の多くには、食感の改善や保存性向上のために砂糖やみりん、加工デンプンが含まれています。
特に伊達巻や甘みの強いさつま揚げなどは糖分が多く、これらが歯の表面に付着したままになると、虫歯菌のエサとなって酸が産生される原因になります。
練り物は魚の身を細かくすり潰しているため、繊維が歯に詰まりやすく、特に歯間や奥歯の溝に残ったまま放置されると、そこから虫歯が発生するリスクが高まります。
さらに、塩分や添加物の影響も無視できません。
練り物は保存性を高めるために塩分濃度が高めに設定されており、過剰な塩分摂取は口の中を乾燥させやすくする側面があります。
口内が乾燥すると、メリットで挙げた唾液の自浄作用が十分に働かなくなり、結果として菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・練り物はよく噛む必要があるため、唾液の自浄作用などを得やすくなる
・練り物にはタンパク質やカルシウム、リンなど歯にとって良い栄養素が多く含まれる
・市販の練り物の多くには、虫歯を誘発する砂糖やみりん、加工デンプンが含まれている
・練り物は塩分濃度が高めに設定されていて、口の中を乾燥させやすくする
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!








