毎日のブラッシングを丁寧に行わなければ、どれだけ食事内容などに気を遣っていたとしても、虫歯のリスクは下げられません。
また歯の中には特に虫歯になりやすい箇所が存在し、そのうちの一つに上の前歯の裏側が挙げられます。
今回は、上の前歯の裏側を上手に磨く方法を中心に解説します。
〇上の前歯の裏側が虫歯になりやすい理由
上の前歯の裏側で虫歯を発症しやすい理由としては、磨き残しが出やすいことや、唾液が少ないことなどが挙げられます。
上の前歯の裏側には舌側面窩と呼ばれるくぼみがあり、こちらはしっかり意識しなければ磨くことができません。
そのため、プラークが蓄積して虫歯を引き起こしやすくなります。
また上の前歯の裏側は、他の歯に比べてそこまで唾液に触れていません。
なぜなら、唾液は舌の裏や下唇の辺りに溜まりやすいからです。
このように唾液が少なく、自浄作用が発揮されにくいことも、上の前歯の裏側で虫歯ができやすい理由です。
〇上の前歯の裏側の上手な磨き方
上の前歯の裏側をブラッシングする際は、歯ブラシのかかとと呼ばれる下の部分を使用するのがポイントです。
まず歯ブラシのかかとを上の前歯の裏側に当て、歯と歯茎の間や歯と歯の間を磨きます。
その後、歯ブラシの平らな面を使用し、裏側全体を1本1本丁寧にブラッシングします。
こうすることで、くまなく裏側の汚れを除去できる可能性が高いです。
また歯ブラシのかかとを使用する際は、磨くというよりは汚れをかき出すというイメージで歯ブラシを使用しましょう。
〇タフトブラシを併用するとさらに効果的
上の前歯の裏側を磨く際は、通常の歯ブラシだけでなく、タフトブラシも併用することをおすすめします。
タフトブラシはわずかな毛束がひとかたまりになった小さなブラシであり、これまでブラッシングしづらかった箇所を丁寧に磨くことが可能です。
またタフトブラシの先端はL字型になっているため、無理に角度調整をしなくても、簡単に上の前歯の裏側をキレイにできます。
ちなみに裏側に使用する際は、なるべく毛先が硬くないタフトブラシを選ぶのがポイントです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・上の前歯の裏側は磨き残しが出やすく、なおかつ唾液が少ないことから、虫歯を発症しやすい
・上の前歯の裏側をブラッシングする際は、歯ブラシのかかとと呼ばれる下の部分を使用するのがポイント
・上の前歯の裏側を磨く際は、通常の歯ブラシだけでなくタフトブラシも併用するのがおすすめ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!