虫歯を予防するために、日々食生活の改善に力を入れているという方は多いかと思います。
虫歯予防に効果的な食品としては、果物や野菜、魚類や乳製品などが挙げられますが、ぜひ採り入れていただきたいものの一つにココナッツオイルが挙げられます。
今回は、ココナッツオイルが持つ虫歯予防効果を中心に解説します。
〇ココナッツオイルの概要
ココナッツオイルは、ココヤシの実の胚乳から抽出される油です。
植物油には珍しく飽和脂肪酸を多く含み、中でも中鎖脂肪酸の含有量が多く、消化吸収が速やかで分解が早いのが特徴です。
母乳にも含まれていて、手術後の方や低体重児のエネルギー補給などに使用されることもあります。
またココナッツの甘い香りがするため、バターの代わりにパンに塗るなどして食べられることが多いですが、調理用に香りを除去した精製タイプも販売されています。
〇ココナッツオイルが持つ虫歯予防効果
ココナッツオイルにはラウリン酸という成分が含まれ、こちらには口内の細菌の繁殖を抑えてくれる効果があります。
口内にはさまざまな細菌が存在し、虫歯はその一種であるミュータンス菌が糖分を分解して酸を出すことにより、歯のエナメル質を溶かすことで発症します。
しかしココナッツオイルを含む口内環境では細菌の数が減少し、口内が酸性から中性に近づくため、ミュータンス菌の繁殖も抑制され虫歯予防につながります。
ちなみに、ココナッツオイルはミュータンス菌だけでなく、歯周病菌を減らす作用も期待できます。
〇ココナッツオイルの効果的な摂取方法
ココナッツオイルを虫歯予防の一環として摂取する際は、オイルプリングという方法が有効です。
オイルプリングは、ココナッツオイルをはじめとする植物油で口内をすすぐ健康法であり、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダの口腔ケアが由来と言われています。
具体的な方法としては、まず大さじ1/2~1杯程度のココナッツオイルを口に含み、唇を閉じたまま口内でオイルを動かします。
こちらを15~20秒ほど継続したら、オイルをビニール袋などに吐き出し、口内を水ですすいで完了です。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ココナッツオイルは、ココヤシの実の胚乳から抽出される油
・ココナッツオイルに含まれるラウリン酸には、口内の細菌の繁殖を抑えてくれる効果がある
・ココナッツオイルはミュータンス菌だけでなく、歯周病菌を減らす作用もある
・ココナッツオイルを虫歯予防の一環として摂取する際はオイルプリングが有効
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!