インプラント治療では、最終的に上部構造と呼ばれる人工歯が入るまでの間、仮歯を装着します。
しかし患者さんの中には、仮歯を装着した状態でインプラント治療を中断してしまう方がいます。
今回はこちらの主な原因や、インプラント治療を中断することのデメリットなどについて解説します。
〇インプラント治療を中断してしまう原因
インプラント治療を仮歯の状態で中断してしまう主な原因は、歯科クリニックへの不満があることや、転居などが挙げられます。
歯科クリニックの対応に不満や不安がある場合、治療を継続するのが億劫になり、つい治療を途中でやめてしまう方がいます。
また転居した場合、これまで通っていた歯科クリニックが遠くなってしまい、通院が面倒でなかなか通えなくなってしまうということも考えられます。
〇インプラント治療を中断することのデメリット
インプラント治療を中断すると、仮歯が外れたり最終的な上部構造が合わなくなったりする可能性があります。
仮歯は読んで字のごとく、あくまで仮の歯です。
後々取り外すことを考慮しているため、上部構造に比べてそれほど耐久性は高くありません。
そのため、仮歯の状態で中断すると外れたり、破損したりするリスクが高まります。
また仮歯は時間が経つと摩耗し、それに伴って歯間にも徐々に隙間ができてしまいます。
すると噛み合わせが悪くなり、最終的な上部構造が合わないだけでなく、埋入している人工歯根が外れてしまうリスクも高まります。
さらに細菌感染のリスクが高まったり、治療期間が長引いて治療費が高額になったりすることもデメリットです。
〇インプラント治療を中断しないようにするには?
インプラント治療を途中でやめないようにするには、まず開始のタイミングを十分に検討すべきです。
治療と日常生活の両立はできるか、今後大きなライフイベントを控えていないかなど、慎重に確認する必要があります。
また、歯科医師との十分なコミュニケーションも必須です。
やはり歯科医師とのコミュニケーションが取れていないと、治療の精度は上がりませんし、不満や不安も出やすくなります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯科クリニックへの不満があったり、転居したりした場合、インプラント治療を中断しやすくなる
・インプラント治療を中断すると、仮歯が外れたり最終的な上部構造が合わなくなったりする可能性がある
・インプラント治療の中断を防ぐには、開始のタイミングを検討した上で、歯科医師とのコミュニケーションを図ることが大切
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!