予防歯科では、歯が痛くなってからではなく、痛くなる前に虫歯や歯周病などを予防します。
そのためには、自宅で行うセルフケアと、歯科クリニックで行うプロケアの両方が大切です。
いずれも欠かすことはできません。
今回は、予防歯科の一環であるセルフケアの内容について解説します。
〇ブラッシング
セルフケアの主な内容としては、まずブラッシングが挙げられます。
毎日の歯磨きにより、虫歯や歯周病を防ぐことができます。
ブラッシングのタイミングとしては、朝・昼・晩の毎食後に磨くことが望ましいです。
特に、夜寝る前は必ず磨かなければいけません。
睡眠時は唾液の分泌量が少なくなり、口内が乾燥状態になります。
そうすると、虫歯菌や歯周病菌が活性化し、虫歯や歯周病になりやすい環境がつくられます。
〇デンタルフロス、歯間ブラシ
セルフケアとして行うべき内容としては、デンタルフロスや歯間ブラシの使用も挙げられます。
ブラッシングと言えば歯ブラシで行うものですが、より予防歯科を徹底するのであれば、上記のアイテムも使用すべきです。
デンタルフロスは、歯と歯の間を掃除するための細い糸のようなものです。
歯と歯の間はプラークが溜まりやすいため、歯ブラシだけで汚れを落とすのが困難です。
そのため、デンタルフロスで隅々まで除去することが求められます。
歯間ブラシはデンタルフロスと同様に、歯と歯の間などに使用するブラシです。
歯と歯の間が比較的広い場合はこちらを使用します。
また、ブリッジなどの治療により、上からデンタルフロスが通せない方にもおすすめです。
〇食習慣
食習慣を改善することも、予防歯科におけるセルフケアの一つです。
例えば、甘いものを摂取しすぎないことや、ダラダラ食事をしないことなどを意識する必要があります。
糖分は虫歯菌を活発・増幅させますし、ダラダラ食べは口内が酸性に傾き、虫歯のリスクを上昇させます。
また、虫歯菌への抵抗力を高めるために、バランスの良い食事を摂ることも大切です。
さらに唾液の分泌を促し、口内の殺菌・洗浄効果を高めるために、ゆっくり噛んで食べることも心掛けましょう。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・セルフケアの基本は毎日のブラッシング
・ブラッシングは朝・昼・晩の毎食後に行うのが望ましい
・特に睡眠時は虫歯のリスクが高まるため、夜のブラッシングが重要
・デンタルフロスや歯間ブラシの併用により、隅々までプラークを除去できる
・食事の内容や食べ方を考えることも、セルフケアの一環
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!