高齢の方の中には、歯を失ってしまい、日々の生活に大きな支障をきたしているという方もいるかと思います。
失った歯を補う治療法として、真っ先に考えられるのはやはり入れ歯ですが、インプラント治療も選択肢の一つです。
今回は、高齢の方のインプラント治療におけるメリット・デメリットを解説します。
〇高齢の方のインプラント治療におけるメリット
高齢の方がインプラント治療を受けることにより、若々しい見た目を保てます。
こちらは、天然歯とほとんど見分けがつかないことが理由です。
つまり、高齢にもかかわらずキレイな状態で歯が残っているように見えることから、実年齢よりも若い見た目になるということです。
また高齢の方のインプラント治療には、認知症のリスクを軽減できるというメリットもあります。
歯を失うと咀嚼能力が低下し、アルツハイマー型認知症のリスクが高まります。
一方、インプラント治療で安定感のある歯を手に入れることができれば、咀嚼回数が増えて認知症も予防できます。
さらにインプラントには発音機能を良くする効果もあるため、高齢の方でもコミュニケーションを取るのに苦労しません。
家族や友人と会話する機会を増やすのも、認知症対策の一つです。
〇高齢の方のインプラント治療におけるデメリット
高齢の方のインプラント治療は、若い方に比べると治療期間が長くなりがちです。
こちらは身体の治癒力が低下することが理由であり、通常3~6ヶ月のところ、6ヶ月以上かかることも珍しくありません。
またインプラント治療は危険な治療ではありませんが、人工歯根を埋め込むために必ず外科治療を受けることになります。
そのため、免疫や体力が落ちやすい高齢の方にとっては、身体の負担が大きくなりやすいです。
ちなみに、高齢の方は身体の状態により、インプラント治療を受けられないことも考えられます。
具体的には顎の骨が少ない場合、重症度の高い持病がある場合などです。
年齢を重ねれば重ねるほど、歯周病や骨粗しょう症によって顎の骨が少なくなる傾向にあり、そのままの状態で人工歯根を埋め込むのは難しいです。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・高齢の方がインプラント治療を受けることで、若々しい見た目が保てる
・認知症のリスクを軽減できるのもインプラント治療のメリット
・高齢の方は治癒力が低く、若い方と比べてインプラントの治療期間が長くなりやすい
・インプラント治療は外科治療を伴うため、高齢の方にとっては負担が大きくなりやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!