虫歯が痛むとき、無意識に指や舌で患部を触ってしまうという方は少なくないでしょう。
しかし、これは虫歯の症状を悪化させるおそれがあるため、もっとも避けたい行動と言っても過言ではありません。
また虫歯が痛むときには、以下のような行動についても注意しなければいけません。
濃い味付けや高塩分の食事
意外と知られていないのが、食事の味の濃さによる刺激です。
特に塩分濃度が高い食べ物は、浸透圧の作用によって、虫歯で露出した神経組織から水分を急激に奪い取ります。
この浸透圧の変化が、神経を直接刺激して鋭い痛みを引き起こします。
塩辛いスープや漬物、加工食品などは、物理的な固さがなくても痛みの引き金になります。
また高塩分の食事は一時的に血圧を上昇させ、血管を拍動させるため、ズキズキとした痛みも強まります。
さらに激しい痛みがあるときは、味覚も過敏になっていることが多く、濃い味付けがストレスとなって痛みの閾値(境界となる値)を下げてしまうこともあります。
理想的なのは、常温で薄味の刺激の少ない食べ物です。
マッサージチェア
全身の疲れを取るマッサージチェアですが、歯痛のときは振動が仇になります。
特に首や肩、頭部を揉みほぐす機能がある場合、その微細で強力な振動が頭蓋骨を伝わって、炎症を起こしている歯の神経をダイレクトに揺さぶります。
炎症部位はわずかな振動でも痛みをキャッチするほど過敏になっているため、マッサージ後に痛みが何倍にも増幅したというケースは少なくありません。
またマッサージによって副交感神経が優位になり、全身の血管が拡張することも、歯髄腔内の圧力を高める要因となります。
肩こりが原因で歯が痛いと感じる関連痛の場合もありますが、自己判断で揉むのは危険です。
研磨剤、メントール入りの歯磨き後
歯が痛むときは、口内を清潔にしようとして、普段通りに歯磨き粉をたっぷり使うのは控えましょう。
多くの市販品に含まれる研磨剤は、虫歯で脆くなった部分を物理的に削り、痛みを誘発する元になります。
またスースーするメントールや発泡剤は、むき出しの神経にとっては化学的な劇薬です。
これらが虫歯の穴に入り込むと、飛び上がるような激痛が走り、うがいをしてもなかなか痛みが引かないことがあります。
痛みがあるときは、歯磨き粉を使わずに、ぬるま湯で濡らしただけの水磨きを推奨します。
毛先の柔らかいブラシで、汚れだけを優しく絡め取るように磨き、最後に少量の水で優しくゆすぐのが、患部をもっとも刺激しないケア方法です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・塩分濃度が高い食べ物を食べると、歯の神経組織から水分が奪い取られ、鋭い痛みを引き起こす
・マッサージチェアの振動は、間接的に虫歯の炎症部分の痛みを増幅させることがある
・研磨剤やメントールなどの成分が入った歯磨き粉は、虫歯が痛む部分にとっては劇薬
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!








