歯科恐怖症は、歯科治療全般や歯科クリニックそのものに対し、強い恐怖心や嫌悪感を覚えるという疾患です。
主に、子どもの頃の治療によるトラウマが原因で発症します。
また歯科恐怖症には、あまり知られていない意外な症状がいくつもあります。
今回はその一部をピックアップして紹介します。
歯科医師におけるプロの技術に対する冷酷感や畏怖
歯科医師や歯科衛生士が、プロとして淡々と自分の口腔内を観察し、的確に処置を進める感情の排除されたプロの視線や態度に対し、強烈な冷酷さや恐怖を感じる症状です。
医療従事者側は、真剣に仕事をしているだけです。
しかし歯科恐怖症の患者さんの目には、それが自分という人間を無視し、単なる肉体のパーツとして物扱いで解体しているマッドサイエンティストのように映ってしまいます。
温かみのある世間話や、人間的な感情の揺らぎ、例えば笑顔や気遣いが過剰にないと、その機械的な空間に圧倒され、精神的に圧死しそうな感覚に陥ります。
自宅でのセルフケア時の嫌悪感
自宅でうがいをする際や、唾液を吐き出すときのペッという音、水を吸い込む音が、歯科クリニックのバキュームの音や治療中の記憶を呼び覚ます症状です。 これにより、自宅の洗面所という本来安全な場所であるはずの空間が、一瞬にして簡易的な歯科治療室に変貌し、動悸や吐き気が誘発されます。
この症状を持つ方は、うがいをするときに水道の水を最大に出して音をかき消したり、目を閉じて必死に別のことを考えたりしなければ、日常のうがいすら満足にできなくなります。
診察券や歯科クリニックのWebサイトへの視覚的拒絶
医療機関のWebサイトや診察券、看板によく使われる特定の青や緑の配色、丸みを帯びたフォントを見ただけで、脳が瞬時に歯科を連想し、胃が締め付けられるような症状が出る現象です。
一般的な歯のイラストや建物の写真を避けるレベルを超え、文字のデザインやカラーコードといった抽象的な視覚情報に対して自律神経が条件反射を起こします。
またスマホの画面にその色の広告が出ただけで放り投げてしまったり、郵便受けに届いた歯科検診のハガキの文字を見ただけで一日寝込んでしまったりすることもあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯科恐怖症の方は、歯科医師が淡々と処置を進めるプロの視線や態度に対し、強烈な冷酷さや恐怖を感じることがある
・自宅でうがいをする際などに、治療中の記憶が呼び覚まされることもある
・医療機関のWebサイトなどによく使われる特定の青や緑の配色、丸みを帯びたフォントを見ただけで、胃が締め付けられるような症状が出ることもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!








