歯周病予防を行うにあたって、歯磨き粉やマウスウォッシュなどのデンタルケア製品に頼ることは多くなります。
またこれらの製品には、歯周病予防に効果がある成分が含まれているものが多々あります。
今回は、歯周病予防に効く成分の一つである酢酸トコフェロールについて解説します。
酢酸トコフェロールの概要
酢酸トコフェロールは、ビタミンEと酢酸が結合したビタミンE誘導体の一種です。
ビタミンEそのものは酸化しやすい性質がありますが、酢酸と結合させることで酸化しにくく、安定した状態になります。
また皮膚に塗布したり体内に摂取されたりすると、酵素の働きによって体内で本来のビタミンEに変換され、効果を発揮します。
ちなみに、酢酸トコフェロール歯歯磨き粉やデンタルリンスなどだけでなく、化粧品や医薬品、食品などにも幅広く使用されています。
酢酸トコフェロールの歯周病予防効果
酢酸トコフェロールは、歯茎の細胞を活性化させて歯肉組織の修復を助けます。
これにより、歯茎のバリア機能である歯肉上皮が強化され、歯周病の原因となる細菌やその毒素の侵入を防ぎます。
また末梢血管の血流を良くすることで、歯茎の健康な状態を維持し、炎症の回復を促します。
さらに、炎症によって発生する過酸化脂質の増加を防ぎ、歯茎の組織を保護します。
これらの作用により、酢酸トコフェロールは歯周病の予防だけでなく、すでに発症している歯茎の炎症や出血を抑える効果も期待できます。
酢酸トコフェロールの注意点
酢酸トコフェロールは、比較的安全性が高い成分ですが、臨床試験ではいくつかの副作用が報告されています。
具体的には便秘や胃腸の不快感、下痢といった症状です。
酢酸トコフェロール入りの歯磨き粉やデンタルフロスを使用したとき、これらの症状が現れた場合は、使用を中止して医師または薬剤師に報告してください。
また抗凝固薬を服用している場合、高用量のビタミンEによって出血のリスクが高まる可能性があります。
そのため、併用する場合は医師に相談してください。
ただし、歯磨き粉やデンタルフロスに含まれる範囲では、安全性に大きな懸念はないと考えられています。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・酢酸トコフェロールは、ビタミンEと酢酸が結合したビタミンE誘導体の一種
・酢酸トコフェロールは、歯茎の細胞を活性化させて歯肉組織の修復を助ける
・歯茎の健康な状態を維持し、炎症の回復を促したり、炎症によって発生する過酸化脂質の増加を防いだりする効果もある
・酢酸トコフェロールはわずかながら副作用のリスクがある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!







