予防歯科は、虫歯や歯周病を早期に発見したり、健康寿命を延ばしたりするために必要不可欠なものです。
歯科クリニックに通えば、ブラッシング指導やプロケア、フッ素塗布などを受けることができます。
しかし、歯科クリニックの予防歯科にはいくつか注意点があります。
今回はこちらの内容について解説します。
〇費用について
歯科クリニックの予防歯科を受けるためには、当然費用がかかります。
数ヶ月に一度、定期的に通わなければいけないため、予防歯科を続けるということは費用がかかり続けるということになります。
ただし、近年では保険適用可能な範囲が広がったため、多くを保険適用で安価に受診できるようになりました。
また、虫歯や歯周病を発症して治療費が発生することを考えると、予防歯科を受けた方がトータルでは費用を抑えられる可能性が高いです。
〇時間について
歯科クリニックで予防歯科を受ける場合、ある程度は時間を確保しなければいけません。
なぜなら、通院の時間が必要だからです。
自宅で行うセルフケアの場合、自身のタイミングで行うことができますが、プロケアはそういうわけにはいきません。
歯科クリニックの診察時間内に来院しなければいけないため、忙しい方にとっては負担になります。
しかし、虫歯や歯周病によって治療が長引くと、もっと多くの時間を費やす必要が出てきます。
特に、重度の虫歯に適用される根管治療などは、何度も治療に通わなければいけないためとても大変です。
あらかじめ予防歯科に通っていれば、虫歯や歯周病治療に膨大な時間をかけることもなくなります。
〇知覚過敏について
歯科クリニックで予防歯科を受けることにより、知覚過敏を引き起こす可能性があります。
スケーリングでは、歯の表面に固着している歯石の除去を行います。
また、歯石を除去すると、これまで隠れていた歯が露出することになります。
結果、冷たい水などがしみる知覚過敏を引き起こすことがあります。
しかし、歯石を放置すると歯周病のリスクが高まるため、見過ごすわけにはいきません。
そのため、知覚過敏のリスクはあるものの、歯石除去は必要な処置だと言えます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・予防歯科には費用がかかるものの、虫歯や歯周病の治療費は抑えられる可能性がある
・予防歯科には時間がかかるものの、受けなければ虫歯や歯周病の治療期間が長引く
・歯石を除去すると隠れていた歯が露出し、知覚過敏を引き起こすことがある
・放置すると歯周病のリスクが高まるため、どちらにせよ歯石除去は必要な処置
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!