現代の日本の食卓では、かなりの高確率で牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類が並びます。
特に年齢が若い方は、どちらかというと同じタンパク質である魚よりも、お肉を食べるというケースが多いかと思います。
では、お肉には虫歯予防効果があるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
お肉に虫歯予防効果はある?
お肉を積極的に摂取することで、歯の土台を作ることが可能です。
お肉から摂取できるタンパク質は、歯や歯茎の基礎となる大切な栄養素です。
そのため、カルシウムなどとあわせて摂取することが望ましいです。
また鶏肉には亜鉛が含まれていて、こちらには虫歯菌の増殖を抑える効果や免疫力を高める効果が期待できます。
さらに、お肉のようなよく噛んで食べるものを摂取すれば、唾液の分泌量が増加し、虫歯予防に役立ちます。
お肉が口内環境に与えるデメリット
お肉は繊維質が多いため、歯と歯の間や奥歯の溝などに挟まりやすい傾向にあります。
そのため、しっかりブラッシングをしなければ、かえって虫歯のリスクは高まってしまいます。
特にひき肉は粒が細かいため、歯の隙間に入り込むと除去しにくく、磨き残しの原因になります。
またお肉を摂取する際は、調理法に関しても注意が必要です。
肉料理の味付けに使用されるバーベキューソースや照り焼きソースなどには、虫歯の原因となる糖分が多く含まれています。
さらに、お肉をやわらかくするために使用するレモン汁やワインなどの酸性の強いマリネ液は、歯のエナメル質を溶かして酸蝕症を引き起こすリスクがあります。
酸蝕症を発症した歯については、強度が落ちて虫歯を発症しやすくなります。
虫歯予防のための食事のポイント
虫歯予防を行う際は、お肉だけでなく魚や野菜、果物や乳製品などもバランス良く摂取しなければいけません。
特に野菜や果物は、お肉には含まれないビタミンなどさまざまな栄養素を補ってくれます。
またお肉だけに限らず、飲食物を口にした後は必ずブラッシングを行いましょう。
歯に挟まりやすいものを食べたときは、デンタルフロスや歯間ブラシなどでケアすることも大切です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・お肉には歯の土台を作る効果や、虫歯菌の増殖抑制、唾液の分泌量増加といった効果がある
・お肉は繊維質が多く、特にひき肉は歯と歯の間に挟まりやすい
・肉料理の味付けに使用されるバーベキューソースなどには、糖分が多く含まれている
・虫歯予防を行う場合、お肉以外にも魚や野菜、果物などをバランス良く摂ることが大切
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!