虫歯を予防するためには、ブラッシングとあわせて食生活についても気を遣わなければいけません。
また食事で虫歯予防ができるのであれば、なるべく普段から食べる機会の多いもので予防したいと考える方が多いでしょう。
今回は、食べる機会の多い卵に虫歯予防効果があるのかについて解説します。
卵の虫歯予防効果について
卵には、歯の成分の土台となる良質なタンパク質やカルシウムが豊富に含まれています。
そのため、摂取することで丈夫な歯を作るのを助けます。
また歯の象牙質を強くするビタミンA、歯周病予防に役立つビタミンCも含まれているため、歯の健康全般に寄与します。
さらに卵に含まれるリンは、歯を再石灰化させる役割を持っています。
再石灰化は、一度酸によって溶け出した歯のミネラルを補う現象であり、虫歯を予防するためには欠かせません。
特許素材オーバルゲンDCについて
卵の虫歯予防効果を語る上でスポットを当てたいのが、特許素材であるオーバルゲンDCというものです。
こちらは虫歯菌の一種であるミュータンス菌が活動するのに必要な酵素の働きを弱め、菌の数を減らすことでプラークの生成を抑える働きを持つ、卵黄由来の成分です。
虫歯予防に役立つ成分として、市販されているオーラルケア製品に配合されています。
虫歯菌がつくる酵素を阻害し、虫歯菌の定着や増殖を抑制するもので、ニワトリに虫歯菌の酵素を接種して生まれた卵から製造された“食べられる抗体”です。
ただし、オーバルゲンDCは卵黄から精製・濃縮された特許素材であり、通常の卵を食べる場合と効果は異なります。
虫歯予防として卵を食べる際の注意点
卵を虫歯予防として摂取する場合は、野菜や魚など他の食材からも栄養を摂らなければいけません。
卵にさまざまな栄養素が含まれていることは事実ですが、どちらかというと栄養補給源としての役割が大きいため、これだけで虫歯を予防するのは難しいです。
また卵焼きやオムレツなどに砂糖やみりんをたくさん使うと、糖分が口の中に残り虫歯の原因となるため、注意が必要です。
逆に卵料理にチーズなどを加えれば、より虫歯予防効果はアップします。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・卵に含まれるタンパク質やカルシウムは、丈夫な歯をつくるのをサポートしてくれる
・卵に含まれるリンは、歯を再石灰化させる役割を持っている
・卵黄由来の特許素材であるオーバルゲンDCには、虫歯菌の定着や増殖を抑える効果がある
・卵とあわせて魚や野菜なども食べることで、より虫歯予防効果が高まる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!