平均的な体型と比べて太っている方は、普段の過ごし方に問題があることが考えられます。
また太った状態のままだと、歯周病のリスクが高まりやすく、歯茎だけでなく歯やその下の骨にまで悪影響が及ぶ可能性があります。
今回は、太っていると歯周病のリスクが高まる理由について解説します。
炎症性サイトカインが増加する
太っている方は、通常の体型の方と比べて炎症性サイトカインの分泌量が多くなります。
こちらが歯周病につながりやすくなる理由です。
炎症性サイトカインは、炎症反応を促進する働きを持つサイトカイン(主に免疫細胞から分泌されるタンパク質)です。
こちらは、痛みや腫れ、発熱などの炎症反応を引き起こします。
また太っている場合、脂肪細胞から炎症性サイトカインが多く分泌され、歯周病菌が増殖します。
さらに、歯周組織の炎症を悪化させるおそれもあります。
糖尿病による歯周病のリスクが増大する
太っている方は、糖尿病を発症する可能性が高まります。
糖尿病は歯周病と深い関係がある疾患であるため、太っている方は間接的に歯周病を発症しやすいと言えます。
糖尿病を発症し、高血糖状態が続くと、身体の免疫力が低下します。
その結果、歯周病菌に対する抵抗力も弱くなります。
また糖尿病になると歯茎の血流が悪化し、歯周組織の修復能力も低下します。
さらに糖尿病の進行に伴い、歯を支える骨の吸収が進み、歯が抜けやすくなることも考えられます。
ちなみに、歯周病菌が産生する毒素や炎症物質がインスリンの働きを妨げ、血糖値を上昇させるなど、歯周病が糖尿病に与える悪影響もあります。
食生活が乱れる
太っている方は、普段の食生活が乱れがちです。
例えば栄養が不足していたり、やわらかいものばかり食べていたり、糖分を過剰に摂取していたりすることが多いです。
これらはすべて、歯周病のリスクを高める行動です。
ビタミンやミネラル、食物繊維の不足は免疫力を低下させ、歯周病を悪化させます。
またあまり噛まずに食べられる加工食品ばかり食べていると、唾液の分泌量が減少し、口内環境が悪化します。
さらに糖分は歯周病菌のエサとなり、プラークを増やし、症状を悪化させます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・太っている方は脂肪細胞から炎症性サイトカインが多く分泌され、歯周病の症状を悪化させるおそれがある
・太っている方は糖尿病のリスクが高く、糖尿病の症状が歯周病を発症・悪化させることがある
・太っている方は食生活が乱れがちであり、歯周病のリスクが高くなる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!