インプラント治療は、自分の歯で噛む感覚を得られることや審美性の高さ、他の歯を傷付けないなどのメリットがあります。
しかし決して完璧な治療ではなく、実際治療を受けるにあたっては、いくつか注意すべき点があります。
今回は、インプラント治療の主な注意点について解説します。
〇保険が適用されない
インプラント治療は優れた治療法ではありますが、残念ながら保険の適用外です。
そのため、他の歯を補う治療と比べると費用は高額になります。
具体的には、インプラント1本につき30~40万円ほどの費用がかかります。
もちろん埋入する本数が増えれば、100万円以上かかることも考えられます。
保険適用の入れ歯は安ければ5,000円程度、ブリッジは1,1000円程度で受けられることを考えると、インプラント治療がいかに高額かわかります。
ただしインプラントは他の治療法よりも費用が高い分、寿命は長くなります。
〇治療期間が長い
インプラント治療の注意点としては、治療期間が長いということも挙げられます。
骨が十分にある場合で4~5ヶ月、骨が少ない場合で7~13ヶ月ほどかかるため、時間に余裕がない方にとってはデメリットです。
またインプラント治療が長引きやすい理由としては、人工歯根と顎の骨が結合するまで待たなければいけないことが挙げられます。
通院についても、手術の日以外に抜歯や経過の診察で訪れる必要があるため、回数は4~7回ほどと多くなります。
ブリッジは約2週間、入れ歯は1~2ヶ月程度で治療が完了するため、とにかく早く歯を補いたい場合はこちらを受けることも検討しましょう。
〇外科治療を行う
外科治療を行うという点も、インプラント治療を受ける際には把握しておきたいポイントです。
インプラント治療では、顎の骨に穴を開ける際、メスやドリルなどを使用した外科治療を行います。
そのため、特に歯科治療が苦手な方は、心身ともに負担が大きくなります。
また治療中は麻酔を使用するため、そこまで痛みは感じませんが、治療後に麻酔が切れたときに痛みを生じる可能性があります。
さらに、出血や歯茎の腫れといった症状が出ることも考えられます。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・インプラント治療は保険適用外の治療で、1本につき30~40万円ほどの費用がかかる
・インプラント治療は、骨が十分にある場合でも完了までに4~5ヶ月かかる
・顎の骨が少ない場合は、さらに治療期間が長くなる
・インプラント治療では外科治療を行うため、歯科治療が苦手な方は負担が大きい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!