キシリトールガムは、虫歯菌の活動を抑制したり、プラークが付着するのを防いだりしてくれる効果があります。
そのため、虫歯予防の一環として噛むことをおすすめします。
ただし、キシリトールガムを噛む際は、いくつかポイントを押さえておかなければいけません。
今回は、こちらの点について解説します。
5分程度唾液を溜めておく
キシリトールガムを噛んだときは、口内に多くの唾液が分泌されます。
このとき分泌された唾液は、5分程度口内に溜めておくことをおすすめします。
なぜなら、唾液の中にキシリトールの虫歯予防成分が溶け出しているからです。
唾液をしっかり口内にとどまらせ、全体に行き渡らせることで、虫歯予防効果はアップします。
特に、すぐブラッシングができない状況の場合は、キシリトールによる殺菌や再石灰化の促進効果がとても重要になります。
キシリトールの含有量が多い商品を選ぶ
キシリトール配合のガムは世の中に数多くありますが、虫歯予防を目指すならキシリトールの含有量が多い商品を選びましょう。
具体的には、限りなくキシリトール含有量が100%に近い商品がおすすめです。
市販されているキシリトールガムの中には、キシリトールが50%未満しか含まれていないものもあります。
こちらは虫歯予防効果が半減するだけでなく、他の甘味料も含まれている可能性があるため、むしろ積極的に摂取すると危険です。
ちなみに、キシリトールガムにおいてキシリトール以外に注目したい成分には、リン酸カルシウムが挙げられます。
リン酸カルシウムは、エナメル質の再石灰化を促す成分であり、キシリトールの効果を一層強化できます。
酸が含まれていないものを選ぶ
キシリトールガムを選ぶ際は、クエン酸などの酸が含まれていないものを選ぶのも大切です。
例えば柑橘類などの香料としてクエン酸が含まれている場合、ガムを摂取することで歯を溶かしてしまう可能性があります。
ちなみにドラッグストアやスーパーなどで販売されているキシリトールガムは、酸が含まれていたり、キシリトールの含有量が低かったりしがちです。
そのため、なるべく歯科クリニックで販売されているキシリトールガムを選びましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・キシリトールガムを噛んだときに分泌される唾液は、5分程度口内に溜めておくことで虫歯予防効果がアップする
・キシリトールガムを購入する際は、なるべくキシリトール含有量が多い商品を選ぶべき
・クエン酸などの酸が含まれていないキシリトールガムもおすすめ
・歯科クリニックで販売されているキシリトールガムがもっとも安全
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!