前歯の裏側は、数ある箇所の中でもトップクラスに虫歯を発症しやすいです。
なぜなら、歯ブラシの毛先が届きにくいですし、鏡で汚れを確認しづらいからです。
では、前歯の裏側の虫歯を予防するには、一体どうすれば良いのでしょうか?
今回は、具体的な対策について解説します。
適切なブラッシングを行う
前歯の裏側については、他の歯と同じように磨いていてもなかなか虫歯を予防できません。
ポイントはいくつかあり、まずは歯ブラシを縦にして磨くことが大切です。
具体的には、歯ブラシを縦にしてかかとの部分を使用し、1本ずつ丁寧に磨くことで汚れが落ちやすくなります。
また、歯ブラシは上下に動かすことでさらにプラークは落としやすくなります。
ちなみに下顎の前歯の裏側には唾液腺があり、歯石が付着しやすいため、特に念入りにブラッシングをしなければいけません。
唾液が出やすい習慣をつける
唾液が出やすい習慣をつけることも、前歯の裏側の虫歯を予防するためには必要なことです。
前歯の裏側は歯ブラシが届きにくいため、唾液の分泌量を増やしてそのデメリットを補わなければいけません。
唾液の分泌量が増えれば増えるほど、口内の殺菌効果は高まりますし、汚れを洗い流してくれる効果もアップします。
また食事をよく噛むことも大切ですし、普段からこまめに水分を摂取することも、唾液の分泌量増加につながります。
特に乾燥する時期などは口内も乾燥しやすいため、虫歯菌の働きを活発にさせないためにも、水を口にする習慣をつけましょう。
歯科検診を受ける
冒頭で触れたように、前歯の裏側の汚れは鏡で確認するのが難しいです。
こちらは、虫歯を発症していても気づきにくいということを意味しています。
そのため、前歯の裏側の虫歯を予防するには、定期的に歯科検診を受ける必要があります。
歯科検診を受ければ、歯科医師に歯の隅々までチェックしてもらえるため、前歯の裏側の汚れや虫歯の有無も早めに発見できます。
またこのとき虫歯を発症していたとしても、初期段階で少し色が変わっている程度であれば、歯を削らなくても済む可能性があります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・前歯の裏側を磨くときは歯ブラシを縦にしてかかとの部分を使用し、1本ずつ丁寧に磨く
・顎の前歯の裏側には唾液腺があり歯石が付着しやすいため、特に念入りなブラッシングが必要
・よく噛む、こまめに水分を摂るなど、唾液の分泌量を増やす習慣づけも大切
・定期的に歯科検診を受ければ前歯の裏側の虫歯は予防しやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!