矯正治療を受けようとする方の中には、現金ではなくクレジットカードで支払いたいと考える方もいるでしょう。
対応している歯科クリニックであれば、クレジットカードで治療費を支払うことはできますが、このときには注意すべきことがいくつかあります。
今回は、具体的にどのような点に注意すべきなのかについて解説します。
利用限度額を超える場合がある
矯正治療の費用をクレジットカードで支払う場合、利用限度額を超えてしまうことが考えられます。
クレジットカードの利用限度額は、カードの種類や申込時の審査によって変わってきます。
一般的には、10万~100万円程度が目安です。
また矯正治療は、長い時間をかけて少しずつ歯を移動させる治療であり、他の治療に比べて費用が高額になる傾向にあります。
そのため例えば上限が100万円のクレジットカードを使用する際、矯正治療にかかるトータルの費用が100万円を超えると、それ以上はカードでは支払えません。
生活費が支払えなくなる可能性がある
矯正治療の費用をクレジットカードで支払ったとき、生活費が支払えなくなる可能性があります。
確かに、限度額さえ超えなければ、クレジットカードで矯正治療の費用を支払うことは可能です。
しかし、普段クレジットカードを中心に支払いをしている方は、当然残りの金額での生活を余儀なくされます。
そのため、生活費や公共料金などの支払いが困難になり、不便な思いをすることがあります。
医療費控除のタイミングがわかりにくい
審美目的の一般的な矯正治療は、基本的には医療費控除の対象にはなりません。
一方、機能的な問題の改善などの治療行為を目的としている場合、医療費控除が認められます。
しかし、矯正治療の費用をクレジットカードで支払ってしまうと、医療費控除を受ける時期がわかりにくくなることがあります。
医療費控除が受けられる年度は、窓口で決済をした日であり、口座引き落とし等で料金を支払った日ではないからです。
そのため、矯正治療を受ける時期によっては、支払いの時期と医療費控除の年度がずれることがあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・矯正治療の費用をクレジットカードで支払う場合、それだけで利用限度額を超えてしまう可能性がある
・普段クレジットカードを中心に生活している方は、矯正治療の費用を払うと生活費が払えなくなる可能性がある
・クレジットカードでの支払いは、医療費控除のタイミングを分かりにくくする場合がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!