“ながら食べ”はスマホの画面を見ながら、テレビを観ながら、パソコンで仕事をしながらなど他のことをしながら食事を摂る習慣です。
日常的に行っている方も多いですが、虫歯予防の観点でいうと、こちらの習慣は決して好ましくありません。
今回は、ながら食べにおける虫歯のリスクについて解説します。
口内が酸性に傾く時間が長くなる
ながら食べをしていると、口内が酸性に傾く時間が長くなります。
こちらは虫歯を予防するにあたって良くないことです。
ながら食べをすると、どうしても食事に集中する場合と比べて食事時間が長くなってしまいます。
スマホやテレビの画面に注視し、手や口の動きが遅くなってしまうからです。
また口内に食べ物が入っている時間が長いと、それだけ酸性に傾く時間が長くなり、少しずつ歯が溶かされていきます。
そのため、食事の際はなるべく無駄な時間を費やさないことが大切です。
噛む回数が減る
ながら食べには、噛む回数が減少するというリスクもあります。
こちらは虫歯予防に必要な唾液の分泌量を低下させてしまいます。
食事を摂るときは、たとえ噛み応えが少ないものであっても、意識して噛むことが大切です。
こうすることで唾液の分泌量が増加し、口内の汚れを洗い流したり、殺菌したりしてくれます。
しかし、スマホやテレビなどに集中している場合、噛むことにあまり意識が向きません。
また早く動画や番組に集中したいあまり、早食いをして食事をすぐに済ませようとしがちです。
食事は長い時間をかけるべきではないですが、あまりに早いのも考えものです。
食事の量が増えやすい
食事の量が増えやすいという点も、ながら食べにおける虫歯のリスクの一つです。
動画や番組などの内容に集中していると、自身がどれだけ食べたのかに気付きにくくなります。
その結果、食事の量が増えてしまうことが考えられます。
また食事を摂る量が多ければ、それだけ歯や歯茎は汚れやすくなるため、虫歯のリスクは高まります。
もちろん食事の量が多い場合、食べる時間は長くなりますし、肥満のリスクも増大します。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・スマホやテレビ、パソコンなどを観ながら食事を摂ることをながら食べという
・ながら食べをしていると口内が酸性に傾きやすく、虫歯のリスクも高くなる
・ながら食べは噛むことに集中しづらいため、唾液の分泌量が減少して虫歯を引き起こしやすい
・ながら食べは自身の食事量に気付きにくくなり、虫歯だけでなく肥満のリスクも高める
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!