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【新潟市中央区新潟駅の歯医者・小児歯科】子どもの歯科治療で採用されるTSD法とは?

多くの子どもは、歯科クリニックで行われる治療に苦手意識を持っています。
最初から一切ぐずらず、スムーズに治療を受けてくれるケースは極めて稀です。
しかし、小児歯科では子どもの負担を最大限に軽減するために、TSD法というものが採用されます。
今回は、TSD法の概要やメリット、注意点について解説します。

TSD法の概要

TSD法は、子どもの歯科治療に対する不安や恐怖を軽減するために、段階を踏んで治療を進める方法です。
TはTell(説明する)、SはShow(見せる)、DはDo(体験する)の頭文字を取っています。

流れとしては、まず治療を行う前に、子どもに対しこれから行うことを言葉で説明します。
その後、治療に使用する器具や道具を見せ、どのように使用するのかを説明していきます。

最後に、実際器具や道具を使用し、治療を体験させます。

TSD法のメリット

TSD法を採用することにより、子どもの不安は軽減されますし、治療への積極性も向上します。

事前に治療内容や器具について説明することで、子どもは思ってもみない状況に遭遇する心配がなくなります。
さらに道具を見せれば、治療に対する興味や好奇心を刺激し、積極的な姿勢を促すことができます。

またこれらの効果により、当然歯科治療はスムーズに進みやすくなりますし、なんといっても子どもと歯科医師の信頼関係を構築できます。

子どもは知らない大人に治療されることに強い抵抗を覚えるため、前もって歯科医師との信頼関係を築いておくことはとても大切です。
もちろん、TSD法は歯科医師と親御さんの人間関係構築にもつながります。

TSD法の注意点

特に子どもにとってメリットの大きいTSD法ですが、こちらの方法を採り入れる場合、治療には少し時間がかかります。
説明と実演を行うため、どうしても通常の治療より拘束時間は長くなってしまいます。

またTSD法が効果を発揮するかどうかは、歯科医師の腕によるところが大きいです。

TSD法は、患者さんである子どもの状況や特性により、説明の仕方や器具の使い方などを変えなければいけません。
そのため、状況に合わせた工夫ができる歯科医師でなければ、子どもの不安や恐怖心を十分に除去できないことがあります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・TSD法は説明する、見せる、体験するという段階を踏んで行われる歯科治療の方法
・TSD法を採用することにより、子どもの不安は軽減され、治療への積極性も向上する
・歯科医師と子どもの信頼関係を築くためにも、TSD法は必要なもの
・丁寧な説明と実演を行うため、治療に時間がかかるのがTSD法のデメリット

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!