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【新潟市中央区新潟駅の歯医者・歯科口腔外科】顎関節症の運動療法におけるポイント

顎関節症の治療法にはさまざまなものがありますが、運動療法は代表的な治療法の一つです。

こちらは顎関節の可動範囲を広げるための訓練をしたり、正しい口の使い方を意識したりすることで、症状を改善させるというものです。

今回は、顎関節症の運動療法における主なポイントについて解説します。

 

〇咬筋、側頭筋のマッサージを行う

 

顎関節症の運動療法としては、主に咬筋と側頭筋のマッサージが挙げられます。

咬筋は耳たぶの近くにある筋肉であり、噛み締めると盛り上がるのが特徴です。

こちらの部分に1~2本の指を当て、朝晩5~10分程度、少し痛みがある程度の強さで円を描くように動かすことで、適切なマッサージができます。

また側頭筋についてはこめかみや耳の上あたりに広がる筋肉であり、咬筋と同じような方法でマッサージすることで、顎関節症の症状改善につながります。

 

〇顎のモビライゼーション

 

顎関節症の運動療法としては、顎のモビライゼーションも必要不可欠です。

モビライゼーション(Mobilization)は、関節を動かして可動域を広げたり、痛みを軽減したりするストレッチです。

具体的な方法としては、まず舌を口の中の上方につけ、顎の指を当てて顎関節の動きを確認します。

その後、口を軽く開けた状態で、反対側の手を使って顎を後方に押し込みます。

最終的に、顎が後方に動くのを感じたら元に戻します。

それほど強い痛みを感じない範囲で、これらの動きを10回ほど繰り返すことで、効果的な運動療法となります。

 

〇ストレスを解消しながら行う

 

前述したような顎関節症の運動療法は、なるべくストレスを解消した状態で行うべきです。

なぜなら、ストレスが溜まると無意識に歯ぎしりをしたり、歯を食いしばったりする可能性が高まるからです。

またストレスを軽減するためには、適度な運動を心掛けたり、ヨガや瞑想などを採り入れたりすることが大切です。

その他趣味やリラックスできる活動を行ったり、十分な睡眠を取ったりすることでも、ある程度ストレスは減少します。

仕事や子育てなどをしている以上、完全にストレスをゼロにすることは難しいですが、減らすための工夫を怠ってはいけません。

 

〇この記事のおさらい

 

今回の記事のポイントは以下になります。

・顎関節症の運動療法としては、主に咬筋と側頭筋のマッサージが挙げられる

・関節を動かして可動域を広げたり、痛みを軽減したりするモビライゼーションも運動療法の一つ

・顎関節症の運動療法を実践する際は、なるべくストレスを軽減させた状態にするべき

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!