歯周病における症状の一つに、歯茎からの出血があります。
こちらはプラークが歯の表面や周辺に蓄積され、炎症を起こすことで引き起こされる症状です。
しかし、こちらは生活習慣の改善によってある程度抑えることができます。
今回は、歯周病による歯茎からの出血を抑える方法を解説します。
〇ブラッシングを見直す
歯茎からの出血が頻繁に見られる方は、ブラッシングに使用するアイテムから磨き方まで、一から見直してみましょう。
まず歯ブラシですが、出血を抑えるためには毛先がやわらかく丸いもの、もしくは電動歯ブラシを選ぶことをおすすめします。
これらは歯茎に与える刺激が少ないからです。
またブラッシングの方法については、歯ブラシの先を歯と歯茎の境目に当て、45度の角度で小刻みに振動させるのが望ましいです。
炎症があるにもかかわらず強く磨いてしまうと、簡単に出血してしまいます。
ちなみに、使用する歯磨き粉はジェルタイプのものがおすすめです。
ジェルタイプであれば、ブラッシング時の摩擦が少なくなりますし、適度な歯茎のマッサージ効果も得られます。
〇冷たい水で口をゆすぐ
歯周病が原因で、ブラッシングをする際などに出血が見られる場合は、冷たい水で口をゆすぐのも一つの手です。
こうすることで、血流が抑えられ、出血が止まりやくなります。
このとき使用するのは、そこまで極端に冷たい水である必要はありません。
お湯さえ使わなければ、一般的な温度の水で大丈夫です。
逆に、冬場などは温かいお湯で口をゆすぐ方もいるかと思いますが、お湯でゆすぐことはおすすめできません。
なぜならお湯だと歯茎の血行が良くなり、出血量が増えたり、血が止まらなくなったりするおそれがあるからです。
〇なかなか血が止まらない場合は?
こちらは稀なケースですが、歯周病が原因の出血がなかなか止まらないということがあります。
例えば強いブラッシングを行い、歯ブラシの毛先が歯茎に激しく触れた場合などには、このような状況になり得ます。
血が止まらない場合は、清潔なガーゼで患部を優しく押さえましょう。
こうすることで、血液が固まることを促し、止血につながります。
もし自宅にガーゼがなければ、ティッシュで代用しても構いません。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯茎からの出血は、歯周病の原因であるプラークが歯の表面など蓄積され、炎症を起こすことで引き起こされる
・ブラッシングに使用するアイテムや磨き方を意識すると、ある程度出血が抑えられる
・冷たい水で口をゆすぐと、血流が抑えられ歯茎の止血につながる
・一向に血が止まらない場合は、清潔なガーゼで患部を優しく押さえる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!