歯周病の予防法としてよく知られているのは、やはり毎日のブラッシングや、定期的な歯科クリニックでの検診です。
また自宅でもできる予防法としては、ガムを噛むという方法も挙げられます。
今回は、歯周病予防にガムが効果的な理由や、ガムを噛むときのポイントなどについて解説します。
〇歯周病予防にガムが効果的な理由
ガムを噛むことが歯周病予防になる理由は、唾液の分泌量が増えるからです。
唾液には口内を潤して食べ物から粘膜を守ったり、抗菌作用によって細菌やウイルスから身体を守ったりする効果があります。
ここでいう細菌には、当然歯周病菌も含まれます。
またガムは他の食べ物に比べて、咀嚼している時間が長いです。
そのため、適度に摂取することで効率的に唾液の分泌量を増加させられます。
〇キシリトールやラクトフェリンが入ったガムがおすすめ
歯周病予防の一環としてガムを噛む場合、キシリトールやラクトフェリンといった成分が含まれているものがおすすめです。
キシリトールは、虫歯を予防する糖アルコールとして有名ですが、実は歯周病予防にも効果を発揮します。
具体的には、歯周病の原因となるプラークを除去しやすくしたり、プラークがつくられるのを防いだりしてくれます。
またラクトフェリンは、唾液の抗菌作用に関する物質です。
歯周病菌から生み出される毒素の働きを抑え、免疫力を高める効果があります。
これらの成分が含まれているかどうかは商品の裏面に記載されているため、ガムを購入する際は必ずチェックしましょう。
糖類についても、限りなく0gに近いものが望ましいです。
〇効果的なガムの噛み方
歯周病を予防するための効果的なガムの噛み方としては、まず食後のタイミングで噛むのがポイントです。
食後に15分以上噛み続けることにより、キシリトールやラクトフェリンが口内で十分な効果を発揮し、歯周病の予防効果を高めてくれます。
またガムを噛むことで分泌された唾液は、なるべく口内にとどまらせるようにしましょう。
こうすることで、有効成分をより長く口内に停滞させられます。
ただし、ガムの噛みすぎには注意しましょう。
歯周病予防としてガムを噛む場合は、1日1~3粒が目安です。
それ以上噛むとエナメル質が擦り減ったり、噛み合わせが深まったりする可能性があります。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ガムを噛むと唾液の分泌量が増え、歯周病菌などの細菌への抵抗力が上がる
・歯周病予防としてガムを噛む場合は、キシリトールやラクトフェリンが入ったものがおすすめ
・食後のタイミングで15分以上噛み続けると、歯周病予防の効果がアップする
・噛みすぎるとエナメル質が擦り減ったり、噛み合わせが深くなったりするため注意が必要
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!