親知らずは智歯や第三大臼歯とも呼ばれるもので、永久歯の中では最後に発育します。
親が口の中を観察することが少なくなる年齢で生えてくることから、このような名称で呼ばれるようになりました。
今回は、親知らずが生える年齢や抜歯をする年齢などについて解説します。
〇親知らずが生える年齢は?
一般的に、親知らずは15歳前後から生え始めるケースが多いです。
ただしこちらはあくまで一般的な年齢であり、個人差があるため、20歳を過ぎてから生え始めるという方もいます。
もっと言えば、親知らずは必ずしも生えてくるとは限りません。
中には何歳になっても発育しない方も存在し、それでも歯列は問題なく完成します。
ちなみに親知らずは上下それぞれ別々のタイミングで生え始め、上だけもしくは下だけ親知らずが見られるというケースも存在します。
上1本、下2本のようなアンバランスなパターンもあります。
〇親知らずは何歳までに抜歯すべき?
親知らずは20代前半までに抜歯することをおすすめします。
なぜなら、年齢を重ねるほど歯が硬くなり、抜歯に時間がかかるようになるからです。
また20代と30代以降とでは、身体の回復力にも違いが出てきます。
30代を過ぎると、抜歯によってできた傷口が治るまでに時間がかかりやすくなります。
ちなみに40~50代の方は、生活習慣病などを患う可能性も高くなります。
例えば高血圧症の投薬治療を行っている方などは、抜歯に伴う出血が止まりにくくなったり、麻酔によって血圧が上昇したりすることが考えられます。
そのため、当日の患者さんの状況によっては、治療が回避される可能性もあります。
〇親知らずは必ず抜歯しなければいけない?
正常にまっすぐ生えている場合や、斜めであっても隣り合う第二大臼歯に影響がない場合は、抜歯をしなくても良いことがあります。
ただし日本人の顎は昔に比べて小さくなっているため、一切問題のない親知らずが萌出されるケースは稀です。
日本人の食生活はグローバルであり、以前に比べて硬さのあるものを咀嚼する機会が減っていることから、顎のサイズが小さくなり、親知らずにも影響を与えています。
〇この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・一般的に、親知らずは15歳前後から生え始めるケースが多い
・先天的に親知らずが1本も生えない方もいる
・抜歯の難易度や身体へのリスクが高くなることから、親知らずは20大前半までに抜歯すべき
・まっすぐ生えているなど、一切問題のない親知らずは抜かなくても良い可能性がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!